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2022.8.30

1級電気通信工事施工管理技士とは?試験内容や取得方法を解説

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1級電気通信工事施工管理技士は電気通信工事の際に「専任技術者」や「監理技術者」として従事できる国家資格です。
2019年に新設されたばかりの新しい資格のため、知名度はまだ低いかもしれませんが、取得を目指しても損をすることはない資格です。

今回は1級電気通信工事施工管理技士の試験内容や取得方法、仕事内容について解説をします。
電気通信工事業界で稼いでいきたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

1級電気通信工事施工管理技士の仕事内容


電気工事と電気通信工事は似ているため、同じ工事と勘違いをされがちですが、仕事内容がまったく違います。

電気通信工事は「情報通信設備に関する工事」であり、具体的には以下の7つが一般的な工事内容です。

·電気通信線路設備工事
·電気通信機械設置工事
·放送機械設置工事
·空中線設備工事
·データ通信設備工事
·情報制御設備工事
·TV電波障害防除設備工事

主に「電気を情報伝達するために使ったり電力を制御したりする工事」が「情報通信設備に関する工事」にあたります。

1級電気通信工事施工管理技士を取得することで、電気通信工事に従事するうえで様々なメリットがあります。

ここでは、1級電気通信工事施工管理技士の仕事内容と2級との違いについて紹介します。

仕事内容

電気通信工事施工管理技士になると、一般の作業員では行えない特別な業務を行えます。具体的に従事できるのは、以下の業務です。

専任技術者

建設業法では、許可を受けようとする建設業に関して、各営業所に一定数の資格又は経験者を配属することが義務付けられています。

配属される技術者のことを「営業所の専任技術者」と呼びます。

電気通信工事において、特別建設業許可で専任技術者になるためには、1級電気通信工事施工管理技士の取得者もしくは技術士の有資格者である必要があります。

主任技術者

建設許可を取得している業者は、原則として現場に主任技術者を配置しなくてはならないという決まりがあります。1級電気通信工事施工管理技士を取得することで、主任技術者として現場に従事できます。

監理技術者

元請の特定建設業者が請負代金総額下請契約の請負金額が4000万円(建築一式工事の場合は6000万円以上)を超えた場合、主任技術者ではなく、より上位の監理技術者を配置しなくてはなりません。

そのため、より大きな現場を請け負うには、会社は必ず有資格者を雇う必要があります。

また、監理技術者になるためには資格取得の他に、「監理技術者資格者証の交付を受けている」「過去5年以内に監理技術者講習を修了している」条件を満たす必要があります。

2級との違い

1級と2級で電気通信工事施工管理技士として行える仕事内容に違いはありませんが、従事できる立場に大きな違いがあります。

1級の資格を保有していれば条件を満たすことで監理技術者になれますが、2級では主任技術者にしかなれません。

どちらも現場には必要な立場ですが、1級はどちらにも従事できるため、より会社にとって重要な存在です。

また、技術者は建設業界全体で不足している人材なので、1級·2級共に取得を目指す価値は十分にあるといえます。

1級電気通信工事施工管理技士の試験内容とスケジュール


電気通信工事施工管理技士の試験は「第一次検定」と「第二次検定」の2種類が行われ、第一次検定に合格してから第二次検定を受けるという流れです。

第一次検定に受からないと第二次検定を受けられないため、電気通信工事施工管理技士を受ける際には、まず第一次検定から入る必要があります。

この資格は2019年に新設されたばかりの資格のため、詳しい試験内容を知らない人も少なくありません。

ここでは、試験内容について紹介します。

試験内容

1級電気通信工事施工管理技士の試験は、2021年に制度変更がありました。それにより、2020年までの「学科試験」「実地試験」が「第一次検定」「第二次検定」となっています。

第一次検定の試験内容は次の通りです。

·電気通信工学等

1.電気通信工事に必要な電気通信工学、土木工学、電気工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識

2.設計図書に関する知識

3.無線電気通信設備、有線電気通信設備、放送機械設備に関する知識

施工管理法

1.電気通信工事の施工計画の作成及び工程管理、品質管理、安全管理などといった施工管理方法に関する知識

2.施工管理を行うために必要な能力

法規

1.建設工事の施工に必要な法令に関する知識

第一次検定に合格すると第二次検定を受けられます。第二次検定は記述式の問題です。

設計図面で要求されている電気通信設備の性能を確保するために、設計図面を正確に理解し電気通信設備の施工図面を適正に作成する必要があります。

そのうえで、必要な機材の選定、配置等を適切に行える高度な応用能力が求められます。

試験スケジュール

1級電気通信工事施工管理技士は、第一次検定が例年では9月、第二次検定が例年では12月に行われており、年1回の試験です。

また、制度変更により2021年(令和3年度)以降に第一次検定に合格すれば、第一次検定が無期限免除となりました。

詳細は(一財)全国建設研修センターのサイトで確認しましょう。

また、試験から合格発表までのスケジュールは大まかに以下の通りです。

1.願書·試験申込
2.第一次検定
3.第一次検定合格発表
4.第二次検定
5.第二次検定合格発表

引用元:
https://www.jctc.jp/exam/dentsu-1

1級電気通信工事施工管理技士の合格率は


前述した通り、1級電気通信工事施工管理技士は2019年に新設されたばかりの新しい資格の一つです。

一般的に資格が新設されたばかりでは、有資格者が不足していることや問題が確立されていないこともあり、甘めに設定されていることがあります。

ここでは、1級電気通信工事施工管理技士の合格率や難易度について紹介していきます。

合格率

2020年(令和2年度)の1級電気通信工事施工管理技士の合格率は、学科試験(第一次検定)が49.1%、実地試験(第二次検定)が49.3%となっています。

受験者の数は学科試験では8532人で合格者数は4190人、実地試験は6707人で合格者数は3307人でした。

参考までに2級電気通信工事施工管理技士は、学科試験が63.9%、実地試験が42.9%です。また、受験者は学科試験が3648人で合格者数は2332人、実地試験は3240人で合格者数は1391人でした。

合格率だけを見れば、しっかりと対策すれば初めての受験でも十分に一発合格を狙えることがわかります。

難易度

電気通信工事施工管理技士は、講習会の予想が外れたり、問題集にない問題が多く出題されたりということもありました。

そのため、テキストを暗記するだけのような勉強では合格は難しく、1歩踏み込んだ部分も勉強しておく必要があるでしょう。

業界で長く仕事をしていて、しっかりと対策している場合は、いきなり1級を受けるのも一つの方法です。

しかし、そうでない場合は、まず2級の電気通信工事施工管理技士を取得して経験と知識を身に付けてから、1級に挑戦したほうが良いでしょう。

まとめ

今回紹介した1級電気通信工事施工管理技士は、専任技術者や監理技術者として従事できる資格の一つです。

これ以外だと「電気通信主任技術者」が該当しますが、この資格は電気通信工事施工管理技士よりも難易度が高くなっています。

そのため、今後はまず電気通信工事施工管理技士を取得してから電気通信主任技術者を目指す流れが一般的になると考えられています。

電気通信工事業界で仕事をしていきたいと考えている人は、資格の取得を検討してみるもの良いでしょう。

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