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2022.9.15

増える外国人建設作業員 現場に求められる対応策と注意事項は?

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労働力を確保するために避けては通れない外国人労働者の採用。しかし言葉の壁や文化の違いでコミュニケーションがうまく取れず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、建設業界における外国人労働者の働きやすい環境づくりと、日本人の従業員とのコミュニケーションの取り方についてデータを元に考えていきます。
ぜひ、参考にしてください。

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なぜ外国人労働者とのコミュニケーションが必要なのか

では、そもそもなぜ外国人労働者とのコミュニケーションについて考える必要があるのでしょうか。

近年、日本国内における外国人労働者の増加は顕著です。
飲食店やコンビニ、工事現場でも外国人が働いている姿を何度か見かけたことがあるという方は、多いのではないでしょうか。

実は建設業界も他人事ではなく、今後も大幅な増加が見込まれている業界のひとつなのです。
では一体どれだけ増えると予想されているのでしょうか。
ここからは実際にデータを元に見てみましょう。

日本における外国人労働者は増加傾向

まずは日本全体で見た外国人の推移を紹介します。
以下の表は厚生労働省による在留資格別の外国人労働者の推移を表したものです。

引用)厚生労働省『「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】 (令和3年 10 月末現在)』p.2

ざっと見ただけでも外国人労働者は年々増加していることが読み取れます。
特に、ここ10年間の増加は急激で、増加率は約3割にのぼります。

この傾向は今後も続き、2040年までには現在の3倍近くまで増加すると予想されています。*1

建設業界の外国人労働者は2040年までに現在の4倍に

つづいて建設業界にクローズアップして外国人労働者の推移を見てみましょう。

令和3年の建設業における外国人労働者数はおよそ10万人です。これは全労働者数のうち6%程度の割合です。

株式会社価値総合研究所の資料によると、建設業においても今後は増加傾向が続き、必要とする外国人労働者数は2040年までの約5倍の49.8万人に及ぶと予想されています。

引用)株式会社価値総合研究所 「2030/40年の外国人との共生社会の 実現に向けた調査研究 - 暫定報告 -」p.12

建設業界でも、外国人との円滑なコミュニケーションが求められるようになることは、間違いないでしょう。

外国人労働者とコミュニケーションを取る際の障害とは

続いては外国人労働者とのコミュニケーションで障害となっている点について、データを挙げながら見てみましょう。

言葉の壁

来日する外国人労働者の多くは母国などで日本語を勉強し、日常会話程度のレベルは習得しています。専門的な技術を習得するために初めて日本に訪れるような技能実習生も例外ではありません。

外国人を対象にした調査によると、日本語能力に関してはおよそ8割以上が日常生活に困らない程度の日本語を話せると回答しています。

引用)公益財団法人 人権教育啓発推進センター 「外国人住民調査報告書 - 訂正版 -」 p.14

つまり外国人はそれなりに日本語を勉強し、準備をしたうえで日本に来ていることがデータからも読み取れます。

とはいえ日本語はとても複雑な言語です。仕事などで細かい指示を出す際などは、専門用語が含まれ、意思疎通がしにくくなってしまうでしょう。

これが外国人労働者との言葉の壁になり得るのです。

文化の違い

文化の違いはコミュニケーションの障害になる要素の一つです。宗教による価値観の違いも、しっかりと理解する必要があるでしょう。

たとえばイスラム教では、日々のお祈りやラマダンと呼ばれる日中に断食する慣習がありますが、これは多くの日本人にはない生活習慣です。

もちろんこのことは日本人・外国人共に理解しており、互いの文化を知ることは重要だと感じています。そのため外国人は日本へ来る前に生活習慣などの文化などを学び、来日しています。*2
しかし日本人は外国人の文化について勉強する機会が少ないのが現状です。

意思表示の違い

日本では言葉を発することなく行動することが美徳とされたり、指摘や意見をオブラートに包んで話したりします。
しかし、これは他の文化圏で育った外国人には通用しないことがあります。

下の図は各国のコンテクスト(context)のレベルと、ネガティブフィードバック(negative feedback)の度合いを表しています。

引用)山科 美智子 「コミュニケーションにおける文化的相違  日本人の異文化認識とErinMeyerによる TheCultureMapとの比較」 p.86

コンテクストとは背景、場面、状況という意味を表し、ネガティブフィードバックは相手の問題点を指摘する行為のことです。言い換えると、この図は空気が読めるレベルと、指摘を直接的・間接的のどちらで行う傾向かを表しています。

この図から日本は他国と比べ、空気を読むレベルが高く、間接的に指摘する傾向が強いことが読み取れます。

この特徴が他国の外国人との意思表示に影響を及ぼしているわけです。

現場でコミュニケーションを取るための具体的な対策

では実際に現場で外国人労働者とコミュニケーションを取るためには、どういった対策を取るべきなのでしょうか。

前述の外国人労働者とのコミュニケーションにおける障害を踏まえた具体的な対策は以下の3点です。

・「やさしい日本語」で積極的に話す
・相手のことや文化に興味を持つ
・作業内容の説明は「まずやってみせる」

それぞれについて詳しく見てみましょう。

「やさしい日本語」で積極的に話をする

コミュニケーションを取りやすい環境を作り上げるには、積極的に話すことが大切です。

相手の言葉を翻訳アプリなどで読み取る方法は確かに有効ではあります。
しかし外国人労働者が日本での生活を続けるためには、日本語でのコミュニケーションに慣れてもらうことが第一です。
こちらから積極的に話しかけ、日本語で話すような環境を作り出していくことがポイントです。

また話す際は外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」を利用するのが望ましいでしょう。

「やさしい日本語」とは以下のポイントを意識して話す日本語のことです。*3

・ゆっくり、はっきり話す
・一文を短く区切って話す
・難しい言葉は、簡単な言葉に言い換える
・カタカナ語は極力避ける
・曖昧な表現を避け、標準語で話す
・方言はできるだけ使わず、標準語で話す。

上記点を意識をすれば誰にでもできる対策です。ぜひ実践してみましょう。

相手のことや文化に興味を持つ

文化の違いはコミュニケーションの弊害として挙げられます。しかし、そうした文化の違いに興味を持つことでコミュニケーションのきっかけを作る効果が期待できます。

たとえば中国では、汁物や麺類を音を立てて食べない・食事を一口残すことがお腹いっぱいのサインなどの慣習があります。

このような知識があると、「ちょっと気を遣おう」「会話のネタになりそう」と応用ができるでしょう。
このように相手の文化を学び、興味を持つことはコミュニケーションのきっかけづくりに繋がります。

作業内容の説明は「まずやってみせる」

外国人労働者は多くの場合、仕事の内容までは教わってきていないことが多いでしょう。
とはいえ細かい作業手順などを言葉で説明するのは簡単ではありません。
特に建設業界は特殊な工具や専門用語が溢れているので、言葉で伝えるのには時間が必要です。

たとえば「げんのう、ハツリ、墨出し、ユンボ」など建設業界は普段使用しない用語でいっぱいです。
駆け出しの職人さんや現場監督の方々も覚えるのに苦労した経験があるのではないでしょうか。

この問題を解決するには、作業内容など仕事の説明を「やってみせる」ことがポイントです。
どのような道具を使うか、どうやって作業するかなどが視覚で伝わるため、専門用語は必要ありません。

そして実演後は一度目の前でやらせてみて、間違えているところがあれば再度その部分をジェスチャーや実演で伝えてみましょう。

まとめ

日本はすでに多くの外国人が滞在しており、グローバルな国ではありますが、今後は外国人労働者とのコミュニケーションがより重要になっていきます。

しかし、日本特有の文化や思想によって外国人とのコミュニケーションの壁にぶつかることもあるでしょう。

そんな時は今回ご紹介した対策を進んで実践し、コミュニケーションを取りやすい環境を作り上げていきましょう。

*1
参考)株式会社価値総合研究所 「2030/40年の外国人との共生社会の 実現に向けた調査研究 - 暫定報告 -」 p.3
*2
参考)出入国在留管理庁 「令和2年度 在留外国人に対する基礎調査の概要」 p.55
参考)(公財)日本国際交流センター 「自治体における外国人住民関連施策に関するアンケート調査 結果報告(概要版)」p.35
*3
参考)大阪市 「やさしい日本語で話してみませんか?」

文/望月尚文
現場監督を本業としながら、不動産Webライターとして活動。培ったノウハウを活かし、不動産・建設業界の魅力を発信している。保有資格:一級建築施工管理技士・二級建築士・宅地建物取引士

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