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2022.3.24

外壁工事とは?仕事の手順、作業期間、単価、資格の種類など徹底解説

2022年3月24日更新

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外壁は直射日光や雨風など、常にダメージを受け続けています。そのような外壁に対して、補修や塗装を行うのが「外壁工事」です。外壁工事では、外壁の状態によって様々な工法が用いられ、その工法次第で期間や単価も変わってきます。

今回の記事では、これから外壁工事の仕事を始めようか考えている方に向けて、外壁工事の種類や手順・作業期間について解説します。外壁工事の仕事を行う際に役立つ資格や、外壁工事を行う人の年収相場も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁工事とは

外壁工事とは、建物の外壁をメンテナンス・修繕する工事のことをいいます。そもそも外壁の主な役割として、雨風をしっかりと防ぐというものがあります。

しかし、新築から数年経つと、外壁も経年劣化やひび割れ、色あせなどの問題が出てきます。たとえば、雨水が建物に入り込むと、快適な生活に影響があるだけでなく、建物の寿命にも悪影響を及ぼしてしまいます。

新築時には強い防水機能を持っていても、年数が経つとともに防水効果が弱くなり、雨水が建物内に侵入してしまうこともあります。この状態を放置すると、建物の寿命が縮まってしまう原因となるため、外壁工事を行い、対策をしていくことで建物の寿命を延ばすことが重要となります。

外壁工事の種類

外壁工事は、建物の寿命や住む人の快適な生活を守るために行われる重要な工事です。しかし、外壁工事の種類まで詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、外壁工事の種類を紹介します。

塗装工事

塗装工事は、既存の外壁に上から新たな塗料を塗る工事のことです。外観を保つ目的もありますが、一番の目的は防水です。

外壁の塗装に使用されている塗料は、本来なら防水機能など様々な機能を持っています。しかし長年にわたり、雨風や紫外線などにさらされることで本来の機能が低下してしまいます。

塗装工事では、新しい塗料を塗ることで外壁本来の機能を復元させていきます。また、汚れの除去や下地の補修なども同時に行います。

カバー工法

カバー工法とは、既存の壁の上に新たな外壁を取り付けていく工法で、重ね張りとも言います。

メリットとしては、外壁を二重にすることで遮音性と断熱性が向上する他にも、外壁の撤去を行う必要がないことから処分費用がかからないこと、工事の期間が短縮できる点も挙げられます。

しかし、一方で壁の内側で内部結露が発生する場合があったり、既存の壁に新しい壁を作るため、外壁そのものが重くなり、耐震性に影響が出る可能性があるため、注意が必要です。

【参考】リショップナビ

張り替え工事

張り替え工事とは、既存の外壁を撤去して新しい外壁を取り付ける工事です。

この工法は下地からしっかりと補修ができるため、新築の仕上がりに近い状態にすることができる点がメリットといえます。

他にも、色だけでなく外壁の種類も自分好みにできるため、外観を変えたいと考えている方にもおすすめです。

しかし、既存の外壁を処分しなくてはならないことから、外壁工事の中で最も多く費用と期間がかかってしまうというデメリットもあります。

補修工事

補修工事とは、外壁のひび割れなどを部分的に補修する工事のことで、外壁工事の中でも最も小規模な工事です。

ひび割れ以外にも、目地部分のシーリング材の補充や塗料が剥がれている箇所の塗り直しなども行います。

しかし、あくまでも補修のため、補修していない部分は見た目に差が出てしまいます。

外壁工事の種類・期間

前述した通り、外壁工事には様々な種類があります。ここでは、外壁工事で最も一般的な塗装工事の基本的な手順を紹介します。

足場の建設

外壁塗装は高所での作業になるため、外壁塗装に入る前に、足場を組んで作業する必要があります。

建物の構造に合わせて足場の建設をしていきますが、この作業は塗装職人ではなく足場職人が行う専門業者が行うのが一般的です。足場職人は鳶職の1つで、足場組みを専門としています。足場組みにかかる日数が1日程度です。

高圧洗浄

外壁塗装を行う前に、高圧洗浄で外壁の表面についている汚れやほこり、カビを洗浄していきます。

外壁塗装の前に高圧洗浄で洗浄しないと、せっかく塗装を行っても剥がれてしまうため、重要な作業となります。こちらは1日かけて洗浄を行い、1〜2日かけて乾燥させますので合計で3日ほどかかります。

下地の補修

外壁のひび割れをしている部分や腐食している部分を塗装前に補修していきます。屠蘇前に下地の補修をしておかないと、うまく塗装することができません。

補修作業は重要な工程ですが、一方で手を抜きがちな工程でもあるといえます。なぜなら、塗装が完了してしまうと、塗装が剥がれるまでは状態を確認することができないからです。

ただし、雑な仕事をしてすぐに問題が起こるとクレームになりかねないので、しっかりと丁寧に仕事することを心がけるようにしましょう。日数としては1日程度かかるでしょうが、外壁の劣化状況によっては2〜3日かかるケースもあります。

 コーキング補修・養生

コーキングも塗装と同様、年数とともに劣化していきます。そのため、塗装の前にコーキングを打ち直す必要があります。

固まったコーキングの上から新しい塗装を塗ることで、耐久性を高めることができます。

塗装前の準備が完了したら、次は塗装に入っていきます。その準備として、塗装しない箇所を保護します。

この養生は、塗装工事の基本とも呼ばれており、養生が不十分だとついてはいけない部分にペンキがつくなどのトラブルに発展してしまうため、作業する際には注意が必要です。
これらの作業は1日で終わる事もありますが、外壁の劣化状況によっては2〜3日かかる場合もあります。

 下塗り

下塗りは、仕上げのペンキを塗る前に下地に塗ることで、塗料と下地の密着性を高めて剥がれづらくする効果があります。

この時、下塗りの塗料を適切に選定することが重要です。選択を誤ると、仕上がりに影響が出るだけでなく、塗装が剥がれてしまう可能性もあります。

中塗り

中塗りは、塗装に厚みを持たせることが目的です。中塗りをすることによって、仕上げの塗料の補強ができて剥がれづらくすることができます。

この時、下塗りの塗り残しやその他の中間検査を行うことがあります。

仕上げ

仕上げの塗料(トップコート)を塗っていきます。塗り残し・塗りむらなどが残らないように丁寧に進めていくのがポイントです。

ここまでくるとほぼ完成ですが、塗り忘れがないようにしっかりと確認しながら進めていきます。
これら塗りの工程は、それぞれ1日ずつ、合計で3日ほどかかります。

 完成

仕上げ後に点検を行い、問題がなければ足場を解体して、施主立ち合いのもと完了検査をして作業完了となります。

建物の広さや工法、天候などによっても前後しますが、一般的に完成までは7〜10日ほど要するといわれています。

【参考】プロヌリ

外壁工事に役立つ資格

外壁工事は、資格がなくても作業することができますが、資格を取得することで様々なメリットを得ることができます。

ここでは、外壁工事において有利になる資格を紹介します。

塗装技能士

塗装技能士は、自身の塗装技術を証明することができる資格です。国家資格のため、社会からも評価されやすい資格といえます。

特に1級は実務経験も必要なため、保有しているだけで技術や経験を証明することができるおすすめの資格です。

塗装技能士の検定は、各都道府県職業能力開発協会にて申し込むことができます。詳しくはホームページをご確認ください。

JAVADA 中央職業能力開発協会 ホームページ

塗装工事業許可

こちらは厳密に言うと、塗装工事業許可は資格ではありませんが、外壁工事を請け負う事業者は、国土交通大臣から許可を受けなければならないため、独立して仕事を請け負う際に必要となります。

10年以上の塗装作業経験が必要になりますが、もし今後独立を考えているのであれば、持っておいて損はないでしょう。

塗装工事業許可は、各都道府県の行政機関に申請し、許可を得ることで取得できます。詳しい申請方法は、各都道府県の行政機関に問い合わせてみることをおすすめします。

まとめ

外壁工事には様々な手順があり、しっかりとした知識と技術で工事を進めなくてはいけません。キャリアアップを図るのであれば、資格を取得するなどをして自身の知識や技術を磨き、実績をつけていくのがよいでしょう。

また、建設業界で働く現場監督や職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

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