・飛行機に乗るのが恐い
・ベランダから下を見れない
こういった高いところに対する恐怖心は、一般的に高所恐怖症と呼ばれています。この記事をご覧の方の中には、職人に興味はあるけど、高所恐怖症だから高いところでの作業が苦手…と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
たしかに職人と言えば高所での作業を連想する方も多いと思います。実際に、職人の仕事の中には高所作業の割合が多い職種もあります。例えば大工や鉄筋工・とび職などは高所での作業も多く、高所恐怖症の方には不安が多いかもしれませんね。
しかし、高所恐怖症は工夫次第で克服できる可能性があることをご存知でしょうか。物理的な方法から心理的な方法まで、高所恐怖症を克服するためのさまざまな方法があるんです。
当記事では高所恐怖症を克服する方法から、高所での作業が多い職人の職種などについて詳しく解説します。
目次
なぜ高所恐怖症になってしまうのか?【原因】
高所恐怖症は、「限局性恐怖症」「恐怖症性障害」の一種とされ、明確な原因やメカニズムは分かっていませんが、動物としての本能的なものとして考えられています。また家系的に発症するケースも多く、体質的な要因も含まれている可能性もあるでしょう。
一方で、医療法人社団こころみ代表医師の大澤亮太氏によると、恐怖を形成するメカニズムの中に脳の偏桃体が存在し、人間が危険を察知した時に「快か不快か」を判断すると考えられているようです。
【引用/出典】:元住吉こころみクリニック「恐怖症性障害の症状・診断・治療」より
一般的に「高いところが苦手」というのは、高所恐怖症ではない人でも程度の違いはあれど少なからず感じるものです。しかし高所恐怖症の人は高いところに立つだけで、一般人とは比較にならない恐怖感・怯え・鳥肌を感じ、耐えられなくなってしまいます。
通常は、高所でも足場がしっかりしていれば平気だったりしますが、恐怖症の人は足場の安定性を問いません。たとえそこが安全なベランダや階段であっても恐怖を感じてしまうのです。それほど通常の人と高所恐怖症の人の高いところに対する認識にはギャップがあります。
人によっては脚立でも恐怖感を感じてしまうので、克服せずに職人として活躍するのは難しいかもしれません。先述のように、高所での作業が多い職人の職種は下記の通りです。
高所での作業が多い職人の職種
・とび職
・大工
・鉄筋工
・外壁職人
高所恐怖症を克服する方法
高所恐怖症は病気ではなく心理や認知的な問題のため、努力次第で軽減または克服させることができます。高所恐怖症を克服するための方法として代表的なのは「高所を何度も体験して慣れる」「心理療法」「認知行動療法」などの手法です。
それぞれの方法について詳しく解説していきましょう。
高所を体験して慣らす
嫌いな食べ物でも食べ続けていれば慣れるように、高所恐怖症を克服するには意図的に高所を体験して慣れるという方法が効果的です。いきなり高いところに行くのは怖い!という場合は、まずはイメージや映像などからスタートしてみるといいでしょう。
これは後述する「認知行動療法」とも呼ばれる方法ですが、最近ではVRやバーチャル眼鏡を使った高所体験による克服法なども注目を集めています。
VRやバーチャル眼鏡で高所に多少慣れたら、実際に高台や高層ビルの上層階などに行ってみましょう。遊園地のジェットコースターや観覧車などでも構いません。これらの行動を一定期間繰り返し行うことで、高所に対する恐怖感が和らぎ克服が期待できます。
参考に、以下の記事では高所恐怖症の記者の方がロープウェーに乗った体験が書かれています。その中でも、徐々に慣れていき、写真を撮る余裕がでてきたという記載もあり、最初は高所に対して恐い気持ちが強くても、慣れることができるとわかります。
【参考/出典】:東京新聞TOKYO Web
心理療法で克服
一人で克服するのが難しい場合は、専門家に相談した心理療法が効果的です。高所恐怖症は「ただ高いところが怖い」という状態ではなく、心理的・本能的な問題が関係しています。
そのため一人で高所を経験し続けるだけでは克服できないケースも少なくありません。そのような場合は専門医に相談し、段階的なカウンセリングや心理療法を経て克服を目指したほうがいいでしょう。専門医から適切なアドバイスを得られることで、一人で高所恐怖症を克服するよりも安心して対応することができるようになります。また、どういった克服方法が有効であるかの判断が難しいという点に対しても、専門医がついてくれることで解消することができます。
高所恐怖症に限らず、恐怖症克服の心理療法に実績を持つ心療内科も数多くあるので、お住いの地域でそうしたクリニックがあるか探してみてください。
基本的に心理療法では、行動療法(暴露療法)が用いられ、例えば、ビルのガラス張りから覗いたり、山登りで高所体験をしたりなど、程度の低い体験から徐々に慣れていく、認知行動療法を利用するケースがほとんどです。では、認知行動療法についてご紹介します。
認知行動療法
認知行動療法は、リラックス状態で恐怖に対する耐性を高めていく方法です。最初は体をリラックス状態にできるようにするところからスタートし、恐怖を10段階に分類することで、もっとも弱い恐怖を体験して平気であることを認知します。その後、少しずつ体験する恐怖の段階を引き上げていき、徐々に高所に対する恐怖感を緩和・克服していくという方法です。
先述のように、高所を体験する方法としては「現地に行って体験する」と「イメージやバーチャル映像などを使う」という2つのパターンがあります。
認知行動療法はどちらの方法でも実施できますが、現地に行って生のシチュエーションを体験した方が効果は高いと言われています。近辺に適当な高所があればそちらに足を運び、それが難しいようならイメージやバーチャル・3D映像などが活用されるケースが多いです。
実際に認知行動療法を試してみたいという方は、具体的な手順や手法について専門医に相談してみるといいでしょう。
高い所を恐いと思うメリット
例えば車の運転では、運転免許を取り立ての初心者よりも運転に慣れてきた頃の方が事故が起きやすいと言われています。慣れてきたからこそ、基本的な確認を怠ってしまい、危険に対しての予測ができなくなってしまうことがあります。結果、事故に繋がり大きな怪我を追負ってしまう可能性があります。
同様に、高いところに対して恐いと思えないと、基本的な確認を怠ってしまい、事故に繋がる危険性があります。その為、高いところを恐いと思えるからこそ事故を起こさずお仕事を続けていけるとも言えます。
【参考/出典】:マダソウ
まとめ
高所恐怖症は不治の病ではありません。適切な治療を受けることで、克服できる可能性は十分にあります。
職人として高所作業もできるようになりたいということなら、今回の内容を参考に高所恐怖症の克服を目指してみてはいかがでしょうか。前述の通り、高所作業が可能になればお仕事の選択肢も広がって来ます。もし高所作業が難しい場合は高所作業の少ない塗装や内装などの職人になるという選択肢もあります。
【参考/出典】
元住吉こころみクリニック「恐怖症性障害の症状・診断・治療」より
FNNプライム「人はなぜ高所恐怖症になるのか? メカニズムと最新の克服法を専門家に聞いた」より
医療法人 和楽会「恐怖症とは?」より
東京新聞TOKYO Web
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マダソウ
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