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2022.10.26

型枠大工の給料はどう違う?スパン請けや見習いでは安い?

2022年10月26日更新

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型枠大工の給料は建築業界では平均的ですが、日本全体でみるとやや低めの年収となっています。しかし、これは見習い期間の金額が大きく影響しており、型枠大工が稼げないということは決してありません。

今回は、型枠大工の仕事の請け方や仕事の内容、給料、平均年収などを紹介していきます。

型枠大工の仕事内容とは


型枠大工とは、皆さんが思い浮かべる一般住宅を組み立てる大工や神社などの建設·補修を行う大工とは少し違った仕事を行います。

コンクリート工事が中心となり、建物の土台となる基礎を作るのが型枠大工です。

べニア板を組み立て鉄で固定し、そこへコンクリートを流し込んでいきます。

このコンクリートを流し込んで固める型枠を作って組み立てていくことを型枠工事と呼びます。

建物の基礎は木造でも鉄筋コンクリートでも必要となる仕事のため、なくなることのない職業です。

以下の記事でコンパネとベニヤについて詳しく解説しています。
コンパネは合板やベニヤと何が違う?材質や使用目的について解説 ベニヤ・コンパネ・合板の区別がつかないけど、どこがどう違うの?

型枠大工の平均給料


型枠代行の平均年収は約401万円で、建設業では平均ですが日本の平均年収と比べると低めです。

それでは、型枠大工は他の職業に比べて稼げないのでしょうか。答えは「NO」です。

なぜなら確かに、型枠大工に限らず建設業界は見習いの期間が長く、技術と経験を身に付けるまではなかなか稼げないからです。

見習いの期間は給与が低いこともありますが、技術を身に付けられれば、給料を上げられたり、独立をすることで年収1,000万円以上を目指したりすることも不可能ではありません。

以下の記事で型枠大工の年収について詳しく解説しています。
型枠大工の年収は高い?独立や一人親方などの年収の差は

ほかにも、資格を取得することで技術を証明できるだけでなく、給与が上がる可能性も高められます。

ここでは、型枠大工において有利になる資格を紹介します。

型枠支保工の組立て等作業主任者

「型枠支保工の組立て等作業主任者」を取得することで、型枠解体工から主任者として解体作業に従事できます。

この資格は労働安全衛生法に定められた国家資格の一つで、取得することで給料の大幅アップが望めます。

人気の高い資格ですが、「型枠支保工の組立て等作業主任者」となるには、「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」を修了しなくてはなりません。

受講資格は以下の通りです。

·型枠支保工の組立てもしくは解体に関する作業に3年以上従事した人

·大学、高等専門学校もしくは高等学校で土木あるいは建築関連の学科を専攻·卒業しその後2年以上にわたって型枠支保工の組立てもしくは解体に従事した人

·「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」規定第1条が定める人

この資格は、「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」の受講資格があれば、受講さえすれば資格を取得できます。

そのため、「型枠支保工の組立て等作業主任者」の資格取得難易度自体は難しくありません。

施工管理技士

施工管理技士とは、「施工管理技術検定」という建設業法第27条に基づく国家資格に合格した者を指します。

この資格の1級を取得することで、特定建設業の専任技術者·一般建設業の主任技術者及び監理技術者になれます。

2級でも一般建設業の専任技術者·主任技術者になれるため、仕事の幅が広がりスキル·キャリアアップにつながります。

さらに施工管理技士は、経営事項審査において企業の得点に加算されます。そのため、企業としても経営規模評価に大きな影響を与えます。

それらのことから、施工管理技士は会社の利益拡大に貢献するため、昇給や昇格を望めるでしょう。

また、施工管理技士を保有していることは、能力の証明にもなるため転職でも有利に働きます。

型枠施工技能士

型枠施工技能士も国家資格の一つであり、型枠大工として技術を磨いていくうえで、取得しておきたい資格です。

型枠施工技能士を取得することで、型枠工事においての技術力の証明になるだけでなく、施工の中心メンバーとして働けます。

また、社会的にも認められている資格のため、施主からも信頼されるので、独立を目指す人にもおすすめの資格です。

型枠施工技能士も1級と2級に分かれますが、2級は実務経験を2年積んでしっかりと勉強をして受ければ、それほど難しくありません。

しかし、1級は7年の実務経験に加えて、実技や筆記の難易度もかなり上がるため、受講する前にはしっかりと準備が必要です。

ただし、資格取得が難しい分取った後は昇給や昇格、独立など道が広がります。型枠大工として稼ぐつもりなら、ぜひとも取得したい資格です。

仕事の請け方でも給与は変わる


型枠大工に限らず、建築業界の職人は仕事の請け方で給与の額は大きく変わります。

特に一人親方など、働き方が収入に直結する場合もありますので、しっかりと確認をして仕事をしましょう。

ここでは、仕事の請け方について紹介します。

見習い

見習いでは、大工を志して仕事を始める若手が親方に雇ってもらいます。親方から仕事を教えてもらっている状態ですので、一般的に給料は安く、雑用が多いことが特徴です。

しかし、腕の良い親方の下に就くことで仕事を覚えられ、最終的に大きな金額を稼ぐことにつながります。

新人のうちはつらくても、我慢して働くことが重要です。

スパン請け

スパン請けとは拾い出し、加工、セパ釘、地墨出し、仕上げ墨出し、コンクリート相番、各種資材の発注などは行わず、型枠の施工のみに集中できるスタイルです。

色々なことをしなくて済むため、作業効率を上げられます。

さらに、時間があけば、別の現場でもう1スパン請けられるといった形で売り上げアップを見込むことも可能です。

長期での請負ではないため、単価はあまり高くありませんが、仕事の請け方に自由度があり、自身の都合を優先できます。

さらに、仕事を多く請ければ請けるだけ稼げることも特徴の一つです。

1棟請け

1棟請けとは、例えばある住宅1棟を完成させたら1000万円貰えるといった契約方法のことをいいます。

この請負契約のなかには、受注者に係る人件費·材料費·運搬費·交通費など全ての経費が含まれています。

そのため、工事を速く安く済ませられれば利益を多く残せますが、工期が長くなったり材料費の高騰などにより利益が減ってしまったりするリスクもあります。

この請け方は売り上げ自体の金額は大きくなりますが、利益をどれだけ残せるかが問題です。

型枠大工が1棟請けで仕事を請け負う場合、手間賃での計算になるため、人件費の値段が重要になります。

高すぎると仕事を請けられない場合もあるため、注意が必要です。

長期応援

長期応援とは、一人親方などが別の仕事を多く抱えている親方のところに応援にいって報酬を得る請け方です。

基本的には決められた現場に決められた時間に行ったら、幾ら貰えるという契約方法です。

比較的小さな仕事が多く、人件費=人工という計算方法が一般的です。人工とは1人の作業員が働いた労働力のことをいいます。

材料費や運搬費は発注者が負担することが多く、現場までの交通費などは状況に応じて変わるため、しっかりと確認しておきましょう。

この働き方は、発注者の信頼を得られれば比較的リピートの仕事が増えやすいことも特徴の一つです。

まとめ

今回紹介した型枠大工は、平均年収だけでみると多く稼いでいる職業とはいえないでしょう。

しかし、型枠大工は一人親方として独立をすることで、より多く稼ぐことが可能です。

見習いのうちは、なかなか給料が上がりませんが、コツコツ技術を積み上げることで大きな金額を稼げるようになるでしょう。

また、建設業界で働く現場監督や職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

建設業の職人が年収を上げるには?転職・独立・副業それぞれのメリット・デメリットや向いている人の特徴とは

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