建築士資格の一種。一級建築士、二級建築士に並ぶ国家資格であり、この資格を所有していると、より小規模な木造建築物についてのみ設計・監理を行う事ができる。

階数は2階建て以下、高さ13m以下、軒高9m以下、面積300m2以下までとなる。受験資格は建築に関する学歴または資格等を所有するもので、実務経験年数は問わないものとしている。試験は年に1回実施され、試験は筆記試験と製図の実技試験とに分かれる。木造建築士の合格率は30%~40%となっており、筆記試験は50%、実技試験は60%〜70%となっている。

建築士の試験の中では業務上扱うことのできる規模や構造種別の範囲は狭いが、木造建築に特化した資格となっており、一般的な木造住宅から古民家、寺社、仏閣などに関する専門知識を備える事ができる。扱うことのできる建築物は限定されているが、その知識の専門性から、歴史的建造物の修繕など特殊な業務に携わることのできる可能性もあります。