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2022.10.13

左官の資格にはどんな種類がある?左官技能士や登録左官基幹技能者などおすすめの資格を紹介

2022年10月13日更新

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左官職人の資格といえば「左官技能士」と「登録左官基幹技能者」が有名です。この2つを取得することで自身の実務経験や技術を証明できます。
左官は資格がなければできない仕事ではありませんが、取得すると便利な資格は多数あります。

今回紹介するのは、左官職人としてステップアップを目指すためにおすすめの資格です。ぜひ、参考にしてみてください

左官におすすめの資格の種類


左官になるために必要な資格は実はありません。しかし、左官として昇格・昇給を目指すのであれば有利に働く資格はたくさんあります。

資格があれば、社会的に技術や知識が一定水準であることや、作業ができることの証明となり、待遇面のアップを望めるようになります。

さらに、転職や独立を目指す人にとっても自身の力量を示すことができるため、取得しておいて損はありません。

特に独立して親方として働くことを考えている人にとっては、クライアントへのアピールになり、安定的に仕事を得られるようになります。

左官において「左官技能士」と「登録左官基幹技能者」はとても重要な資格のため、後でしっかりと解説をします。

それとは別に取得することで左官としてステップアップすることができるおすすめの資格を紹介していきましょう。

ブロック建築技能士

ブロック建築技能士とは、職業能力開発促進法により都道府県知事が実施しているブロック建築の学科及び実技の合格者です。

この資格を保有していると、石工事業やタイル・れんが・ブロック工事業の一般建設業の専任技術者になることができます。

この資格は左官にとってなくてはならないものではありませんが、左官職人はタイルやれんが・ブロックを扱うこともあり、その際にこの資格を保有しているとクライアントからの信頼が高まるため、優先的に仕事を受けることにつながります。

特にリフォームなど、小さい現場を中心に仕事を請け負っている左官にとってはあると便利な資格といえるでしょう。

検定試験は全ての都道府県で開催されておらず、資格を取得するには全国建築コンクリートブロック工業会の技能士試験事務局へ問い合わせが必要です。
下記サイトを参照ください。

一般社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会

タイル張り技能士

タイル技能士もブロック建築士同様に、都道府県知事が実施するタイル張りに関する学科及び実技に合格したものを呼びます。

この資格を保有することで、タイル・れんが・ブロック工事の専任技術者になれます。

こちらも仕事の幅を広げるためにあると便利な資格のため、仕事量を安定させることや技術の向上の一環で取得を目指してみてはいかがでしょうか。

このように、建築業界は自身の仕事に近い技術や知識を保有していると重宝されることがあります。

資格を取得するためには、実務経験や養成校卒業が必要です。4月上旬~中旬の申し込み期間中に受検手数料を添え、受検申請書を都道府県職業能力開発協会へ提出します。
各都道府県の申し込み先については厚生労働省サイトを参照ください。

技能検定制度について/厚生労働省

左官技能士とは


左官技能士とは国家資格の一つで「技能検定制度」の一種になり、一般的に左官職人としてキャリアアップを考えるのであれば取得しておきたい資格です。

試験は、都道府県職業能力開発協会が試験を実施しており、業界内では認知度も高いため、左官職人のなかでも人気が高く取得を目指す人も多くいます。

左官技能士を取得することで、知識と技術の証明となり、特に2級以上は実務経験が必要となるため、保有しているだけで実務経験を積んでいる証しにもなります。

出世を目指したい人や、独立して一人親方として仕事をしていきたいと思っている人は、取得しておきたい資格です。

左官技能士には「1級・2級・3級」の3段階があり、3級は初心者向けでありキャリアアップとして取得を目指すのであれば2級以上が必要になります。

しかし、2級で2年以上、1級で7年以上の実務経験が必要となるため、取得を目指したい人は計画を立てなければなりません。

試験は全ての等級で「学科・実技」が行われています。等級が上がればその分難易度も上がるため、しっかりと準備をして受験をしましょう。

受験の申し込みについては、都道府県職業能力開発協会から受験申請書等を取り寄せ、必要事項を記入して郵送で申し込みます。

中央職業能力開発協会

登録左官基幹技能者とは


登録左官基幹技能者とは熟達した作業能力、現場を効率的にまとめるマネジメント能力と知識を備えた技能者です。

登録左官基幹技能者になるためには、国土交通大臣の登録を受けた講習を修了しなくてはなりません。

登録左官基幹技能者の主な仕事は以下の通りです。

・元請け業者と施工方法等の提案・調整
・他の職長と前後の工程に配慮した報告・連絡業務
・技能者の適切な配置・作業方法・手順
・施工に係る指示・指導

また、登録左官基幹技能者になることによって企業と個人の双方にメリットがあります。

まず、期待できるのは、技能者としての技術や経験が認められ、賃金アップすることです。

さらに、建設キャリアアップシステムにおいて最高位のゴールドカード(レベル4)に認定されます。

企業としては、経営事項審査や総合評価落札方式でプラスの評価をされるため、依頼先から信頼を得て仕事を受けやすくなるでしょう。

さらに日建連会員企業の仕事を行う場合、「優良技能者認定制度」による手当の支給を受けるなどのメリットがあります。

参考:https://www.kensetsu-kikin.or.jp/humanresources/technician/upload/news/44_1.pdf

このように登録左官基幹技能者を取得することで会社からも感謝されるため、会社の中で出世を目指すのであれば有利に働く資格の一つです。

資格を獲得するために必要な認定講習については下記のURLを参照ください。

登録左官基幹技能者/日本左官業組合連合会

運転免許などと同じ更新制となっているため、5年ごとに更新講習を受講したうえで修了試験に合格することが必要となります。

その他におすすめの資格はどんなものがある?


ここまで紹介したのは左官職人としての評価を確立する資格であるため、出世や独立を目指すのであれば取得をおすすめします。

ここからは、建築業界であると便利な資格を紹介します。

左官としてだけではなく、建築業界で働くならあると便利なため、余裕があれば取得を目指してみるのも良いでしょう。

玉掛け

玉掛けとは、建設現場で重い荷物をクレーンで持ち上げる際に、荷物をフックに掛けたり外したりする作業のことをいい、この作業を行うのには資格が必要です。

この資格を保有していることで、建設現場の荷物を運搬する際に重宝されるため、建設業界では取得しておいて損はないでしょう。

会社に所属している場合であれば、自身が取得しなくても誰かがやってくれるから問題はないかもしれません。

しかし、独立を目指すのであれば自分でやらなくてはならなくなるため、取得をしてみるのも良いでしょう。

資格の正式名称である「玉掛け技能講習修了」を取得するには、特別教育(1トン未満 )、または技能講習(1トン以上)を受けた上で、学科と実技の試験に合格することが必要です。

技能講習は、学科講習(9~12時間)と実技講習(6~7時間)となっており、3日間の 講習で取得することができます。

詳細は下記のURLを参照ください。

玉掛け技能講習について/一般社団法人 労働技能講習協会

小型移動式クレーン

小型移動式クレーン運転技能講習を取得することで、吊り上げ荷重が5t未満の小型移動式クレーンが操作できるようになります。

前述している通り、建設現場は重たいものを運ばなくてはなりません。その際にこの資格があると機械を利用できます。

小型移動式クレーンにはユニック車やカニクレーンがあり、現場に資格保有者が1人いると運搬がスムーズに済みます。

講習も3日程度の受講で資格を得ることができるため、手軽にとれるのもメリットです。

資格取得については、下記URLも参照ください。

小型移動式クレーン運転技能講習について/一般社団法人 労働技能講習協会

先ほど紹介した玉掛けの資格と合わせて取得しておくことで、建設現場で頼りにされる存在になれます。

建築施工管理技士

建築施工管理技士とは簡単にいうと現場監督の一人です。建築現場では各専門工事業者がたくさん出入りしており、それらを取りまとめる人間が必要になります。

その役目を担うのが「建築施工管理技士」で各専門工事業者に指示を出して、建築現場全体を管理します。

この資格は、左官職人としてよりも建築のエキスパートになるために必要な資格ですが、取得をすると全体の流れが分かるようになり、知識の向上に役立つでしょう。

必須の資格ではありませんが、企業の中で上長以上を目指すのであれば取得をして損はありません。

資格取得には、(一財)建設業振興基金が実施する一級建築施工管理技術検定試験に合格し、国土交通大臣の免許を受ける必要があります。

下記URLのサイトも合わせてご参照ください。

一般社団法人建設業振興基金

まとめ

今回紹介した通り、左官職人に役立つ資格はさまざまです。

なかでも「左官技能士」と「登録左官基幹技能者」は取得すると自身のステップアップにつながり、仕事を受注しやすくなります。

たとえば建築業界のマッチングアプリである「助太刀」では、保有資格を登録できるため、自身のスキルを明確にアピールでき、仕事受注のきっかけをつくります。

資格を取得して仕事を増やしたいと考えている人は「助太刀」を利用してみると良いでしょう。

また、建設業界で働く現場監督や職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

建設業の職人が年収を上げるには?転職・独立・副業それぞれのメリット・デメリットや向いている人の特徴とは

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