クラッシャーランとは、岩石や玉石、高炉スラグを用い破砕機で砕いた砕石で、主に道路舗装の下層路盤に利用され、地盤の安定化や平滑化の役割を担います。

クラッシャーランは、ふるいに掛けず粒度がばらばらで混在しているため安価であることと、施工時の締固め易さが特徴です。

道路舗装の上層路盤には、締固め後の支持力が高い、ふるいに掛けられた均一粒度の粒度調整砕石が利用されます。

クラッシャーランは「C-40」と表わされ、Cがクラッシャーラン、40が最大粒径(mm)を示しています。

その他、C-40に混ぜ合わせる材料によって表示が異なり、高炉スラグの砕石を混ぜたものを「CS-40」、コンクリートガラやレンガなどの建設廃材の砕石を混ぜたものを再生クラッシャーランとして「RC-40」と表わされます。

また、「M-40」は粒度調整砕石を表わし、建設廃材の砕石を混ぜたものを「RM-40」、建設廃材の砕石だけで構成されるものを「RB-40」と表されます。

単位体積重量は、粒度調整砕石が2,100kgであるのに対して、クラッシャーランは2,040kg、クラッシャーランスラグは2,060kgと低い数値で、砕石粒子間の間隙の多いことが分かります。

建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成12年5月31日法律第104号)によって、建設リサイクル法が制定され、建設工事での分別解体等および再資源化等が義務付けられている背景があり、再生クラッシャーランの利用が推奨されています。