フラットデッキとは、板厚0.8~1.6mmのリブが付いた薄鋼板製の型枠材や仮設材を指し鉄筋コンクリート床(RC床、スラブ)の型枠機能を意味するもので、構造上において床の重量を支えるものではありません。

一方で、デッキプレートは固定荷重や積載荷重を支える構造材として位置付けられています。

フラットデッキは型枠用デッキとも呼ばれ、RC床でコンクリート打設後において解体して撤去することなく、そのまま存置させる仕組みです。

支保工を組んで型枠を設置する工法と比較して、大幅に型枠工を減少させ工期を短縮することができます。

フラットデッキは、側板と縦桟木に支えられた横桟木に、フラットデッキの両端部となるエンクロ(エンドクローズ)部分を掛けて固定する構造です。

フラットデッキのスパン(長さ3mまで)によっては、中間支保工を設置しなければなりませんが、従来の型枠と支保工による構造と比較すれば支保工に頼る部分が格段に減るため簡潔な仕組みとなります。

フラットデッキは薄鋼板製のため、断熱性や換気性を高めて結露対策を行いカビや錆の発生を防止する必要があります。

屋内では屋外と比較して耐久年数を5倍以上期待することができるため、地下駐車場の天井などに多く用いられています。