SRC造とは、鉄骨鉄筋コンクリート造のことである。鉄筋で組んだ型枠の中心部分に鉄骨を通し、鉄筋と鉄骨の間をコンクリートで固めた構造。ビルや大型マンションなどに多い。

SRC造は、地震に強い耐震性・耐火性に優れる・遮音性能が高い・高い気密性による断熱性能などのメリットがある。ただし、構造が複雑なため間取りに制約がある・建築に時間がかかる・建築コストや解体費用が高いなどのデメリットもあります。

SRC造以外には、RC造(鉄筋コンクリート造)・S造(鉄骨造)・W造(木造)などに分類される。RC造の中心部分に鉄骨が入ったものをSRC造と考えてよい。

SRC造とRC造の違いを比べると、設計の自由度はRC造のほうが高く、耐震性・耐火性はSRC造のほうが優れる。防音性や耐久性に大差はない。建設費用はSRC造のほうが高くなる。

以前は高層建築にSRC造が採用されていた。技術の進歩により、RC造の高層マンションも増えつつある。SRC造とRC造は耐用年数47年と税法上定められている。木造の22年や、軽量鉄骨造の27年、重量鉄骨造の34年に比べると長い。ただし、マンションの寿命は120年、メンテナンスで150年まで延命できるという国土交通省の研究結果もある。

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