キャンティレバーとは、梁やスラブなどの部材の片側だけが固定されて、他方が固定されず自由になっている、片持ち式の構造のことをいいます。主によく使われている箇所は、一般住宅のバルコニーや二階の部屋自体が持ち出していたり、マンションでいうと外部階段やバルコニーなどでよく使われています。
キャンティレバーをするメリットは二階部分を持ち出す事で持ち出した直下を駐車場に出来たり、傾斜が掛かっている土地での住宅を建てる時にキャンティレバーをすることで建物面積を広くすることなどがあげられます。また、片側のみで支えているので、例えば、室内階段をキャンティレバー階段にするとスタイリッシュに見え、室内が開放的な印象を与える事が出来ます。
他とあまり比較対象にならない独創的な建造物を作れるのが最大の魅力です。デメリットは片側でしか支えてないキャンティレバーは構造上強い素材でしかできません。
部屋を持ち出したい場合、木造のみでやるのは難しく、重量鉄骨や鉄筋コンクリートなどを使います。また、キャンティレバーに精通のある建築会社での完全注文住宅になりますので、建築的費用は通常より高くなる可能性があります。