コンクリート技士とは、コンクリートに関する製造および施工のみならず、検査や管理全般において、技術的な業務を行うための知識やスキルを習得した技術者のことを指します。また、公益社団法人日本コンクリート工学会が付与する資格の名称でもあります。建設産業の進歩と発展に貢献することを目的として、1970年(昭和45年)に創設されました。資格には、「コンクリート技士」と「コンクリート主任技士」の2種類あります。コンクリート主任技士は、上級資格です。一級建築士や一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士であれば受験できます。加えて、コンクリートに関連する業務に関わっている人は、学歴や年齢に関係なく、3年以上の実務経験を有していることで受験可能です。試験は年に1度、東京、名古屋、大阪をはじめ、主要都市で開催されています。また、資格取得者はコンクリート診断士の試験を受ける際に、コンクリートの基礎知識に関する試験が免除されます。

近年、建築技術は高度化、多様化、複雑化してきており、コンクリートに関する幅広い知識と豊富な経験が必要とされています。それを証明できるのがコンクリート技士の資格です。幅広い知識を有している技術者は需要が高い傾向にあります。

【参考動画】

こちらの動画では戸当たりの設置について実演されています。