セメント(CEMENT)は日本では膠灰(こうかい)とも呼ばれ、水などと結合することにより硬化する粉末のことを言います。広義にはアスファルトや膠、樹脂、石膏などの接着剤全般を指すことも言います。

セメントは灰色の粉末で水などを適切な量配合しなければ、建築資材として利用することはできません。モルタルやコンクリートも、セメントと同じように建築現場で使われていますが、この2つはセメントを加工することによって生み出されるものです。

セメントには3つの特徴があります。1つ目の特徴は、膠着性(接着性)があることです。元々は灰色の粉末ですが、水を加えることでペースト状になり、時間が立つと固まります。この時に物質をくっつけるのです。

2つ目の特徴は、水硬性があることです。水硬性があるとは、水を加えると固くなる性質を持つことを指します。

3つ目の特徴としては、収縮することがあげられます。セメントは水分を失うと収縮を始めます。それがひび割れの原因になっています。

セメントは大きく4つの種類に分けられます。4つの種類の内訳は、ポルトランドセメント・混合セメント・エコセメント・特殊セメントとなります。建築現場ではポルトランドセメントがよく利用され、河川の工事などでは混合セメントが使われます。種類によって得意不得意があるので、用途ごとに使い分けられています。