コンクリートパネルは、コンクリート型枠用合板のことです。一般的には「コンパネ」と呼ばれています。建築現場においては、厚さ12mmの耐水ラワン合板を指します。コンクリートを打ち込んで、所定の形に成形するための型枠としてつくられた合板です。価格が安く、耐水性が高いのが特徴です。本来の用途であるコンクリートの型枠以外にも、耐水性のある塗装を生かし、看板として屋外でも使われています。一般的なベニヤ板とは違い、釘打ちは必要なくネジで固定できるため、制作した後ばらせます。そのため、移動や再利用する時に非常に便利です。900mm×1,800mmのサイズや、尺貫法でのサブロク板のサイズがよく利用されています。コンクリートの型枠として使用する場合、転用回数を上げる目的で樹脂塗装が施されています。
また、基本的には表面が粗く反りが大きいため、合板としての質があまりよくないのがデメリットです。そのため、室内家具や内装材としては適しません。
その他、混同しやすい言葉に構造用合板があります。建築などの際に、壁や床の下地として使われます。薄い板を接着剤で圧着したという点では同じですが、強度等級や品質、ホルムアルデヒドの放散量などが異なります。
