路床(ろしょう)とは、舗装道路の層の1つである。アスファルトとセメントコンクリートのどちらでも路床は作られる。
舗装道路はいくつもの層が重なって構成されている。最も下の層で、盛り土などでできているのが路体である。路体の上に作られる層で、約1mほどの厚さにして設けられるのが路床となる。

路床の上部層にあたるのが路盤で、路盤にはさらに下層路盤と上層路盤がある。路盤の上が厚さ5cm前後の基層。目視できる道路の部分で基層の上部となるのが、厚さ5cm前後の表層である。
なお、路床より上の層が舗装部分となる。また、地下水が浸入するのを防ぐ目的で路床と路盤の間に遮断層を挟んだり、路床に凍上抑制層を設けたりすることもある。

路床の役割は、車両などの荷重を支えること。構造上さらに荷重の分散を必要とする場合は、原地盤を改良してその上部層を構築路床とする。
路床の材料として、新材の砂を使用する。まず砂を敷いたらブルドーザーやモーターグレーダーで表面を均し、不陸をなくす。その後タイヤローラーなどで路床を転圧する。

路床を施工する際は、入念に締固めを行わなければならない。設計図書などに従い、路床の強度を確保する必要がある。CBR試験で路床の支持力を測定することが大事である。