それはひとえに、その職人さんが仕事を選ぶときの選択肢が少ないからです。
人件費を抑えた安い仕事が増え、高い仕事を能力のある人たちが取り合う時代が必ずきます。いえ、既にきています。
そんな時代で安定した収入と適正な労働時間を手に入れるためには、優れた技術を持っていることを前提に沢山の職人さんや元請けさん、お客さんと繋がること、つまり仕事の選択肢を増やすことがとても重要なのです。
従ってより良い契約条件で仕事をするためにはインターネットの活用が不可欠です。
そこで今回はHP、ブログ、SNSと色々な媒体がある中でSNSに絞ってお話をしたいと思います。
この記事で書かれていることをしっかり実践すれば、一社だけしか取引のない状態を防ぎ、複数の元請けさんの中から状況に合わせた仕事選びができるようになります。
SNS運用は難しいことはなく、やった分だけ結果に現れます。分かりやすく解説しておりますので将来独立を考えている人、現在一人親方をされている人はぜひ最後までご覧くださいね♪
それでは早速やっていきましょう!
目次
ネットやSNSで現場仕事を受注する方法
建設業界ではネットを利用する他にも営業のやり方はあります。現場で知り合った人に電話をかける、知り合いに紹介してもらう、飲み屋で新たな出会いを見つける、などです。
その中でなぜネット、とりわけSNSでの営業がおすすめなのか。まずはその理由から解説したいと思います。
なぜSNSが重要なのか?
ネットでの営業活動は大きく3つのジャンルに分類することができます。それぞれの特徴をメリット、デメリットで毎に分けた上でなぜSNSをおすすめするのかを解説いたします。
HP
メリット
・書き込める情報量はダントツ!
製作費に応じて画像の枚数、文字数、ページ数と書き込める内容が変わってきますが、圧倒的に情報量が多いのが特徴です。
その結果、集客、営業、マーケティング、求人などあらゆる方面で他2つの媒体より高い効果を期待できるのがHPの強みです。
企業としての信頼度が上がる
例えばあなたが就職活動をしていたとします。下記をご覧ください。
「月給30万。社会保険完備。残業なし。賄いあり!」
「まずはお電話ください!」
どちらの企業に応募しますか?前者の方がちゃんとした経営をしているイメージがしますよね。
このように質の高いHPを持っているということは、それだけ企業としての信頼度に大きな影響を与えるのです。
デメリット
・しっかりとしたこだわりのHPは製作費が高くなる傾向がある。この一言に尽きます。
製作費はデザイン、ページ数、スマホ用かスマホ&PC用かなど、どのような機能を加えるかによって変わってきますが中小企業であれば数万〜100万前後が相場だと思います。これを分割払いしつつ、さらに月々の管理費用、数千円〜数万円が別途で発生します。
これは私の持論ですが、起業するときは小さく始めて大きくすることが大切だと思っています。ですので今後起業を考えているのならHPの制作は慎重に検討してください。
ブログ
メリット
・無料で始められるものもある
無料で始められるのは大きなメリットです。
note、アメブロ、はてなブログなど無料で始められかつ利用しやすいブログはいくつもあります。
・見た目などの完成度はHPには及ばないものの、たくさんの情報量が載せられる。
ブログの文字数は3000文字前後が1つの目安になります。Twitterの文字制限が140文字なので約20倍の情報量です。
デメリット
・グーグルのアルゴリズムが変わると検索順位が下がる可能性もある
ブログを運営する上で大切なのがSEO対策と呼ばれるものです。ネット上の記事は検索画面の一番最初のページに表示されなければほとんど読まれないという特徴があります。必然的にページの上位に表示されるように工夫をしなければなりません。この工夫がSEO対策です。
グーグルは定期的にアップデートをするのですが、その時にどの記事を上位に表示させるかという基準まで一新する事があります。すると今まで上位に表示されていたブログが一気に圏外まで落ちてしまうということもあるのです。
そうなっては本来の目的も果たせず、努力も水の泡。本業にしている方ならともかく、宣伝として本業の傍らで運用することを考えると小さくないリスクではないでしょうか。
SNS
メリット
・フォロワーという制度
ブログのデメリットとしてグーグルのアップデートによる検索順位の下落を解説いたしました。
しかしSNSの場合、たとえグーグルのアルゴリズムが変わったとしても、それが原因でフォロワーが0になることはありません。
・無料で始められる
無料のメリットはすでに解説しましたので詳細は割愛いたします。
・ターゲットを絞りやすい
SNSの場合すでにあなたに興味を持っているフォロワーに対して発信します。
あなたがDIYに特化したアカウント運用をしていたなら、そもそもDIYに興味のある人があなたのツイートを見ているわけなので宣伝効率が良いのです。
デメリット
・炎上しやすい
次の章でも触れますがSNSのデメリットはその拡散力の裏返し、すなわち炎上です。
何気なく呟いた内容が瞬く間に炎上し、大きなイメージダウンをするということは良くあります。
だからこそ投稿の内容は慎重に選ばなければなりません。
おすすめのSNSはTwitter
結論から言います。建設業ならTwitterが一番向いています。イーロンマスクは1言ツイートするだけで株価が動くと言われています。
彼のように有名でなくとも、一般の方のツイートが「バズる」という形で多くの方に読まれるということはよくあります。
それほどTwitterの拡散能力は強いのです。さらに付け加えるなら下記の通りになります。
・インスタグラムの利用者は20〜30代。
画像がメインなのでファッションやコスメに向いている
・Facebookの利用者は20〜30代
実名制でリアルな繋がりがあるが、ユーザー数が少ない
・Twitter利用者は20代がメイン
拡散力、ユーザー数ともにトップ
建設業の営業に使うなら私の場合はTwitterがおすすめだと感じています。
何から始めればいいの?
では何から始めれば良いのか?この章ではTwitter運用で大切なことを解説していきます。
まずはプロフィールを充実させよう
Twitterと聞くとどうしても何をツイートするかということに意識が向いてしまいがちです。
しかしツイート内容と同じくらい、プロフィール内容もしっかりと充実させなければなりません。
なぜならあなたの投稿を見た人は基本的にまずプロフィールを訪れるからです。
ユーザーはあなたのプロフィールと過去の投稿を見て、あなたが普段どんな内容をツイートしているのかを確認し、その後にフォローするかどうかを決めます。
つまりプロフィールの出来不出来がフォロワーの獲得率に直接影響します。
だから大切なのです。
プロフィールに入れるべき内容は下記をご参考ください。
・あなたの実績。わかりやすくなるべく数字を入れて書きましょう
・あなたのアカウントが何を呟くものなのか
・あなたが誰に向けて呟いているのか
・職業や趣味などあなたとの共通点になるもの
プロフィールの文字数は140文字と少ないのでめいいっぱいまで書きましょう。
投稿しつつ交流しよう
プロフィールの記入が終わったら次はツイートと交流です。
ちなみにいいねやリツイート、リプライ(他のユーザーのツイートにコメントすること)を総じて交流と言います。
Twitterでのフォロワー獲得率は単純にこの2つの量に比例します。
もちろん内容ありきですが、たくさんすればするほど早くフォロワーが増えます。
中には半年でフォロワー数5000人という強者もいますが、現場に出ながらということを考えるとあまり現実的ではありません。
まずは月に10人ずつ増加を目指し1日1ツイート、1いいね、1リプライ、1リツイートを目安にがんばりましょう♪
Twitter (SNS) での営業の仕方
新しい元請けさんを増やしたい。そう思っているあなたにとって、1番気になる所だと思います。
私がTwitterで営業活動をしていたのは解体屋時代、勤めていた会社を辞め一人親方として常用で仕事をしていた時でした。
始めた理由は当時の元請けさんとの繋がりが1社だけで遠い現場が多く肉体的に辛かったことと、何より仕事の繋がりは少なくとも3つは欲しいと思っていたからです。
そんな私がTwitterでどのように元請けさんやお客さんと繋がり、どのように仕事を獲得していったのか、そこまでの道順を解説していきたいと思います。
仕事を受注したい人はダイレクトメッセージを送ろう!
初めのうちは定期的に発信をしている同業者の人にコメントやリツイート、いいねを通して絡んでいき自分のことをアピールしていって下さい。
その中で特に仲良くなった人に仕事の申し込みをしてみるのです。
DMにはあなたが出来ること。どんな作業を、どれくらいの時間で出来るのかをなるべく細かく書くのが大切です。
解体屋を例にするとこんな感じです。
10坪の2階建て手壊なら1日で1階の壁残しまでできます。
単管足場なら30坪までなら1日でシート張り作業まで行えます。
普通の風呂解体なら3時までに搬出まで終わります。
酸素、ハツリ、重機ができます。
少し専門的な言い回しですが、あなたの職人としての実力を伝えるならこのように作業内容と作業時間をセットで伝えることは仕事を獲得する上でとても効果的です。
募集のツイートに応募してみよう!
毎日ではありませんが職人募集のツイートを投稿している人もいます。そういうツイートに応募するのも効果的です。
ただしこういったツイートは締め切りが早いのでこまめに検索し、見かけたらすぐに応募するよう気にかけてください。
キーワードは「職人、募集」などです。
職人や協力会社を探している方は自分で募集ツイートをしてみよう!
人気のユーザーはプロフィールや固ツイ(プロフィール上部に固定されたツイートのこと)に仕事の依頼フォームを設けていたりします。
SNS内での露出が増えるほど、こういった募集ツイートから仕事の依頼をいただくことも多くなります。坪単価〇万〜、1人工〇万〜、といった具合にツイートしてみるのも効果的です。
SNSでやってはけないこと
SNS運用にはタブーと言われることがいくつかありますが、その中でもTwitterでは特に気をつけなければならないことを解説いたします。
マイナス発言、特に他者を傷つける発言はNG
SNSのデメリット欄でも話しましたがTwitterで最も怖いのがその拡散力ゆえの炎上です。炎上商法という言葉もありますが、仕事の獲得を目的としている以上炎上によるイメージダウンは1ミリのメリットもありません。
ツイートの内容は届けたいユーザーの為になることを1番に考えて投稿してくださいね。
助太刀アプリでも簡単に交流できる!
登録料0円から始められる建設業に特化したマッチングアプリである助太刀。なんとこちらでも職人との交流ができるので最後にご紹介いたしますね♪
助太刀アプリにはメッセージ機能があります
有料プランでは無制限ですが無料でも月3人までならメッセージが送り放題です。
とくに助太刀アプリの登録者は現役の建設業者のみなので、よりコアなユーザーにあなたのことをアピールできます。
プロフィール設定など基本的な運用方法はSNSと同様なので試してみる価値は大いにあります。
まとめ
本日のおさらいです。
・今の時代ネットでの自己PRは必須
・建設業ならTwitterがおすすめ
・いざ、仕事を取りに行こう!
・炎上には要注意
・助太刀アプリでも交流できる
SNSでの仕事の取り方、いかがだったでしょうか。SNSにはエンゲージメント率と言ってあなたの投稿に対してどれだけのユーザーが反応したのかを数字で測ることができます。
少し古いデータですが1万人のフォロワーを獲得しているアカウントの場合、4%が平均です。つまり1度の投稿で400人のユーザーの行動を「無料で」変えたことになるのです。
宣伝に対する費用対効果を考えれば、今のうちからコツコツと始めることの重要性がわかると思います。
現場に出ながらのSNS運用はとても大変ですが、独立を視野に入れるなら大切な作業の1つです。
鋼の精神で、鬼の努力を、です。
ではまた!
なーさんの過去の実績
2013年から解体業者、内装大工の職人として活動。これまで500件以上の受注実績、10年以上の業界経験者。
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こんな方におすすめ
独立・法人化のために仕事を増やしたい、事業を拡大したい、急な案件で人手が足りない、忙しくて協力会社が見つからない、
仕事がない、案件が過去のつながりに依存、同業者とつながりたい
アプリの使い方
1 最新の助太刀アプリを無料でダウンロードする
2 プロフィールを入れる
基本情報をていねいに入れる事であなたにピッタリな発注者を自動でおすすめします。
3 理想的な現場を見つけたら発注者とメッセージのやりとりをする
受発注の両方を利用することも可能
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