新QC7つ道具とは、品質管理を改善する方法の1つである。「新」が付いているので「N7」と呼ぶこともある。新QC7つ道具は主に製造業で用いられているが、建築業界でも導入されている。
品質管理の改善にあたっては、QCストーリーと呼ばれる手順に沿って進めるのが望ましいとされる。新QC7つ道具はそれぞれがQCストーリーの各段階で用いられる。
新QC7つ道具のうち、「親和図法」・「連関図法」・「系統図法」は現状把握や目標設定の段階で使用される。「アローダイアグラム法」・「PDPC法」は計画立案や対応策作成で用いる。「マトリックス図法」・「マトリックスデータ解析法」は2つ以上の要素を解析する場合に役立つ。
言語情報をデータ化や可視化できることが新QC7つ道具のメリットである。新QC7つ道具を活用することにより、多くの人から発せられた言葉や文字の情報をまとめることができるため、得た情報を品質管理のデータとして利用できる。
QC7つ道具が主に数値を扱うのに対して、新QC7つ道具は数値化しにくい言語などをデータとして使用する。主に言語を扱う新QC7つ道具は、製造部門だけでなく、企画・営業・設計などの部門でも改善方法として活用されている。