内法とは、日本建築の敷居上端から鴨居下端までの高さと、内法部材としての敷居材および鴨居材を指し、これが起源となりますが、一般に対象物の内側の高さや幅を指し、窓の内法、出入口の内法、枠の内法、部屋の内法と呼ばれて使用されています。
内法とは逆に、部材や物品の外側と外側との幅や距離を「外法(そとのり)」と呼びます。例えば、部屋の南北壁面に各々家具を配置した場合、向かい合う二つの家具の面と面との距離が外法となります。
建物の床面積の計算方法には、壁芯面積(かべしんめんせき)と内法面積の二通りがあり、建築確認や物件広告などには壁の中心線で囲まれた部分の面積を表示し、壁の内側部分の面積は登記に用いられます。
建築基準法(施行令2条1項3号)での床面積は壁芯面積となり、「床面積は建築物の各階またはその一部で、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積」と規定されています。
不動産登記規則での床面積は内法面積となり、「床面積は区分建物(マンション)にあっては壁その他の区画の内側線で囲まれた部分の水平投影面積」とされています。
戸建については、建築基準法と登記のどちらも壁芯面積が使用されています。
不動産に関する税制優遇措置には床面積が要件になっているものもあり、算出にあたっては十分に注意が必要です。