フィーダーとは、広く供給(輸送)装置という意味を持ち、トラフを振動させて材料を送り出す「振動フィーダー」、電磁振動によって材料を供給する「電磁フィーダー」、搬送面の直接加熱と水平方向の振動を行う「加熱フィーダー」、スクリューによって材料を切り出す「スパイラルフィーダー」、受け皿となるボウルを振動させて材料を安定供給する「ボウルフィーダー」など様々な種類があります。
「振動フィーダー」の基本的な仕組みは、トラフと呼ばれる半円筒形状の桶を進行方向斜め上下に振動させ、運搬物を振動で放り投げながら前方に送り出すものです。振動自体は滑らかなため運搬物を破損させる心配はなく、また細粉のこびり付きによるブリッジと呼ばれる目詰まりを防止することができ、材料の共有を振動幅の調整によって運搬量を容易に調整することができます。
砕石プラントにおけるフィーダーとして「振動フィーダー」の他、投入された原石を定量送り出しする「エプロンフィーダー」、往復運動で材料を定量切り出しする「レシプロフィーダー」、材料を連続共有する「チェーンフィーダー」が使用されています。
砕石プラントでは、フィーダーは破砕機の運転効率に関わる重要な原石供給(輸送)の設備と位置付けられ、機種の選定や調整が求められます。