俯瞰図(ふかんず)とは、地図の図法および技法の1つである。鳥瞰図(ちょうかんず)・パノラマ図とも。平面図との違いは、平面図が真上から見下ろしたものなのに対して、俯瞰図は斜め上からの図となる。

俯瞰図の描き方に定まった方法はない。よく用いられているのは二点透視法や三点透視法などである。道路や建築物の輪郭を、延長させた先の二点ないし三点で収束するよう描く。

俯瞰図は手描きであることが多い。位置や遠近の関係をデフォルメしたり、描きたい対象を強調してわかりやすく表現することも許される。その一方で、航空写真などのデータからCGや三次元CADで俯瞰図を作図する方法もある。

建物やその外観がどうなっているのかをわかりやすく立体的に絵にしたものをパースと呼ぶ。俯瞰図もパースの1種である。
パースを作るメリットは、イメージを視覚化しやすいこと。モチベーションを高める役割もある。建築物の完成予想図を俯瞰図で描くことにより、建築物のイメージを共有しやすくなるとともに、完成までのモチベーションを保てる。
また、パースには訴求効果を高める役割もある。建築企画立案のプレゼンテーションや不動産の販売促進広告などにも俯瞰図が用いられている。