あいばんは、工事する時に、工事を施工する職人とは違った職種の職人が立ち会いをすることです。「合番」もしくは「相番」と書きます。建築工事においては、それぞれの作業ごとに職種の違う職人が受け持つ必要があるケースが多い傾向にあります。結果、他の職種の仕事と調整しなければならないことがあるため、あいばんが必要となることがあります。
加えて、工事をスムーズに進めたい時にもあいばんの形がとられます。例えばコンクリート打設の際、現場を受け持つ建設作業員や左官以外に、電気工事士や設備士などが立ち会うことがあります。さらに、実際には多少の手伝いをさせられるケースもあります。コンクリート打設時によく取られる手法ですが、外構工事などでもみられます。
コンクリート打設時以外にも発生するため、あいばんといえばコンクリート打設だというような思い込みには注意しなければいけません。また、あいばんは、現場代理人や現場監督がいるような大規模な現場で使用されることが多い用語です。一方で、住宅建設などの規模の小さい建築現場では使用されることが少ないという特徴があります。その他、あいばんはできればやらない方が良いと言われることもあります。なぜなら、スキルが身につかないケースが多いからです。