杭を施工する際の工法の一種で場所打ち杭工法に大別されます。場所打ち杭工法の中では機械掘削工法に分類され、杭の耐力を設定できること、中間層に硬質層があっても掘削をできること、鉛直精度が高いこと、土質状況を目視で確認できることが長所として挙げられます。リバース工法ではビットという羽を回転させ地中を掘削していきます。

そしてその土砂を孔内水とともに地上へ排出します。ただし陸上工事の場合、水頭圧および比重の泥水管理が不十分であると孔壁崩壊を起こすことがあることがあるので注意が必要となるため、この工法は水上作業に適しています。孔壁の保護は地表付近ではスタンドパイプを使用し、スタンドパイプ下部では孔壁に形成されたベントナイト安定液による不透水層、静水圧による保護を行います。

この工法のメリットは大径かつ大深度の杭を施工できることですがドリルパイプの径より大きい玉石層の掘削は困難となります。また、特殊ビットによる岩の掘削が可能なことも長所として挙げられます。ただし仮説が大掛かりとなることが短所として挙げられます。