はめ殺しとは建築工事で窓や建具などを設置後に開け閉めができないように固定して取り付ける方法のことをいいます。本来は開閉できる物が、固定されて開閉できなくなります。
「はめ殺し」、または「はめ殺し窓」と言われます。 漢字だと「嵌め」の字が使われます。 「殺す」は“動きを止める”という意味にあたります。
窓の場合はサッシ枠などの余計な線が見えないため、外の景色を楽しむことができます。日光を取り込むだけの用途で用いられることが多いです。
玄関のドア枠や階段ホールの天井部分などの人が届かないような高い位置に設置され太陽の光を取り込んでいます。
はめ殺しのメリットは、固定された窓は壁との隙間がないため、気密性がとても高くなることです。 気密性が高いのでエアコンでの温度調整がしやすく、電気代の節約にもなります。通常の窓は構造上、鍵のやスライド部分に隙間がありますが、固定された窓は完全に密閉され隙間がないので、花粉やホコリが室内に入ることを低減することができます。
はめ殺しのデメリットは開閉ができないので空気の換気ができくなること、窓の清掃が外側は屋外に出ないとできないことがあります。その他にも外からの熱の影響を受けやすいことや窓の目隠しがしづらいこともあります。