建物や家屋を取り壊して撤去する工事が解体工事である。しかし、一口に解体工事といってもさまざまなものが存在する。そのため、現場でも適切に使い分けなければならない。
まず、建物全部の解体・外構のみの解体・内装のみの解体(リフォーム)というように、解体する箇所による分け方がある。一気に解体してしまうミンチ工法と、産業廃棄物を分別しながら解体を進行する分別解体という分類も。また、解体する建物により、木造家屋の解体と鉄骨造・鉄筋コンクリート(RC)家屋の解体というようにも分かれる。
木造家屋を解体するには、手壊し工法と機械解体工法・重機併用工法とがある。手壊しは騒音や振動が少ない、機械解体には効率が良いなどのメリット。
鉄骨造・鉄筋コンクリート家屋の解体工法は、まず使用する工具の種類により、圧砕機工法・カッター工法・ブレーカー工法というように分けられる。その他にも、転倒工法・ワイヤーソーイング工法・静的破砕剤工法・ミニブラスティング工法などの方法も。
解体業を始めるには、建設業許可か解体事業者の登録が必要。工事内容によって必要な許可申請が異なるため、注意を要する。土木施工管理技士・建築施工管理技士・とび技能士など、求められる資格も多い。
【参考動画】
こちらの動画では解体工事の様子について配信されています。