切土とは、高低差のある高い部分の地盤や斜面の地盤を切り下げて土砂を取り除き、平坦な地表を造成することを指します。

取り除いた土砂を平坦地、または斜面に盛ることを盛土(もりど)と呼び、山間部の道路工事では、高い部分を切土にその下部に盛土を行う「片切り片盛り」を施し、不要土砂の運搬を削減する工夫がされています。

盛土部分では元の地山と盛土のなじみを向上させるため、傾斜面を階段状に掘削しながら盛土を行う「段切り」が施されます。

掘削してできた斜面のことを「切土法面(きりど のりめん)」と呼びます。

安定していた地盤や法面を切り崩し、掘り下げた現場の弱点は、集中豪雨やゲリラ豪雨による排水となるため、切土工事に着手する前に施工が容易で再利用が可能な柵渠(さっきょ)などを利用し、流末排水を整備して排水対策を行うことが重要です。

切土法面や隣接する自然斜面では、崩壊、落石、地滑り、土石流を防止するための安全対策が必要であり、切土法面の土質(地山の特性)、地質(構造)、地下水と、さらに降雨や地震を考慮した設計と施工が求められます。

その他、丘陵地などで線路や道路を建設するために深く掘り下げることを「掘割(ほりわり)」と呼び、構造上では縦断勾配を緩和できる上、交通を立体交差とでき、さらに日照や騒音問題を回避できる利点があります。