「隙間を埋めること」に対して、建築業界では「目潰し」(めつぶし)という言葉を使う。
基礎工事や道路工事においては、割栗石のような大きめの石を並べた後にできる隙間を埋めること、またはそのための材料を指す。特に後者の場合、切込み砂利や砂などが「目潰し」となる。

基礎に割栗石だけを使用しても隙間だらけで転圧できず、コンクリートを均一に打設できない。そのため、隙間を埋めるための目潰しが必要となる。目潰しの後は基盤をランマーなどで突き固めし、捨てコンクリートを打って平らにする。
なお、根切り後に割栗石や目潰しなどを敷いて固めた後に、捨てコンクリートを打つまでの工程を地業と呼ぶ。基礎工事部分を総称したものも地業という。
防湿シートの設置工事でも、目潰しが行われる。ベタ基礎の床付け面に割栗石を敷き、その上に目潰しで隙間を埋めて転圧してから、防湿シートを敷く事例が増えてきた。

建築基準法では床高が45cm以上あれば防湿シートを敷く必要はないが、防湿シートは安価であるため、気候にかかわらず敷かれるケースが多い。ただし、防湿シートは湿度の高い場所で効果を発揮する。湿気のない場所では内部結露を発生させるおそれがあり、設置することが逆効果になる場合もある。