面取りとは、建築物における柱・壁・床などの角を丸めることを言います。また内装に関しても、さまざまな仕上げ物の角を丸めることも言います。
面取りの必要性と重要性は主に安全面の向上に図られます。角ばった角を丸めることによって、ケガや傷の防止、危険の回避に繋がります。

主に構造物に関しては、柱の四つ角を面取りしたり、スラブ段差の角を面取りします。つまづき転倒した際に、角があると大きなケガになるので、面取りをして安全性がを向上させています。
次に内装工事、仕上げ物に関しての面取りは、あらゆる個所に施されています。扉の木枠・扉・クローゼット内の棚板や、床見切りや階段などです。一見すると角ばっているように見えますが、小さく面取りされています。特に住居内は人が住むこともあり、安全性を特に重要視されています。
また仕上げ面に出てこない、見えてこない場面でも面取りは施されています。よくある一例をあげると、ボード貼りするさいに面取りをしています。それは最終仕上げになるクロスを貼る際に、パテ処理を行うためです。

ボードとボードを突き合わせてしまうと「角と角」がぶつかり合うことになり、どうしても凹凸が発生してしまいます。この凹凸を防ぐために「角と角」がぶつかり合うところを、面取りしてパテ処理を行います。そうすることによって平らな面になり、凹凸をなくすことができます。