防水や防塵(ぼうじん)、気密性の向上を目的として、構造体の隙間を目地材などで充填(じゅうてん)すること。その際に使用される目地材のことをコーキング材という。同義語として、「シーリング」がある。コーキングとシーリングの使い分けについては厳密に決まっておらず、職人や会社によって違う。一応、公共建築工事標準仕様書ではシーリングと規定されているため、どちらで呼称するか迷ったらとりあえずシーリングと呼んでおくのが無難である。
コーキング材として、ペースト状の樹脂材が良く使用される。硬いチューブ状の専用容器に入っており、押し出し機(コーキングガン)で施工する。施工することを「コーキングを打つ」という。
コーキングを打つ際はマスキングテープで養生し、コーキングを打つ面にシーラー(プライマー)を塗布する。また、コーキングの伸縮性が失われてしまうので、3面接着とならないようにボンドブレーカーで縁を切る必要がある。施工箇所が深くなっている場合はバックアップ材を入れ、コーキング材が適量で済むようにする。バックアップ材がコーキングに接着しない材質であれば、ボンドブレーカーで縁を切る必要はない。
コーキングは、外壁、ベランダなどの外回りから、キッチン、風呂場などの水回りまであらゆるところで行われている大切な作業である。
【参考動画】
こちらの動画ではコーキングについて解説されています。