打設とは、生コンクリートを型枠の中に流し込むことです。生コンクリートを充填する時の木の棒などで枠をたたいて空気や水を追い出す動作に由来しています。
英語のタンプ( tamp )の意味は「突き固める」「締め固める」です。 タンピング作業がコンクリートを「 打つ 」という由来となっています。

打設作業をしないと「じゃんか」という虫食いの空洞部分ができたり、型枠の隅々までコンクリートが行き渡らず、品質不良の原因にもなります。 昔はバイブレータのような振動する機械がなかったので竹を使用したり、ハンマーで叩いたりしていました。

打設時のチェックポイントは以下の通りです。

①打ち込み
コンクリートの打設量と型枠にかかる圧力には比例関係があります。計画高さ・数量を超えて同一箇所に打設すると型枠が崩壊する可能性があります。

②締固め
型枠内に生コンクリートを流し込み、隙間が無いように充填させます。
生コンクリートの締固めで多く採用される方法として、型枠内の生コンクリートにバイブレータを挿入して充填するやり方があります。
コンクリートの側面の最終仕上げが、コンクリート打ち放し仕上げの場合には仕上げ面が傷つかない慎重な作業を必要とします。