配筋は、鉄筋コンクリート造の建物の設計図書にしたがって、鉄筋をそれぞれ適当な位置に割り当てること、あるいは組み立てることを指します。鉄筋コンクリートを施工する際に、配筋の隙間を埋めるようにコンクリートを打ち込み、耐久性や強度を確保するのが特徴です。

また、構造強度に関わるため、間隔の基準が法令により定められています。そのため、配筋検査がおこなわれます。検査は設計管理者、第三者管理機関により、設計図のとおりに配筋がおこなわれているかどうか確認するものです。検査に合格すれば、コンクリートを打設。配筋は隠れます。

そのほか、配筋は7種類に分けられ、部材ごとに利用する種類や方法が異なります。「主筋」は、基礎、スラブなどの荷重を負担する主要な鉄筋です。「帯筋」は、せん断補強筋ともいわれ、柱に作用するせん断力に対して抵抗し、主筋を拘束する役割を持ちます。「あばら筋」は、梁の主筋のせん断補強筋のことです。「シングル配筋」は、スラブ内などにおいて鉄筋を1列に並べることを意味しています。「ダブル配筋」は、スラブ内に鉄筋を2列に並べることです。「はかま配筋」は、フーチングの基礎部分に配置する鉄筋を指します。「千鳥配筋」は、ダブル配筋のひとつで、右と左の鉄筋のピッチが半ピッチ分ずれている工法のことを指しています。