ヤング率とは材料の強さを示す数値で、材料に力を加えた際、どれだけ変形するかを表します。縦に応力、横を歪みで表した曲線の直線部の傾きで表されます。イギリスの物理学者トマス・ヤングから名付けられました。トマス・ヤングは弾性体力学のエキスパートで、ヤング係数、静弾性係数、弾性率と呼ばれることもあります。一方向の引っ張りか、圧縮応力方向に対する歪み量から求めます。

ヤング率は材料の変形しにくさを表す係数です。ヤング率は材料に応じてそれぞれ違いがあります。ゴムならヤング率は0.01~0.1ほどで、ガラスは80です。アルミ合金では69~76ほど、鋼で201~216あります。ヤング率が大きくなればなるほど、変形しにくいです。どれだけ歪みに対して応力が必要かを示す数値です。

コンクリートが健全な強度か、ヤング率で測ることが可能です。コンクリートに荷重を加えた時の応力と歪みの関係で求めます。木材の強度を測る際には、曲げヤング係数が用いられるのです。曲げヤング係数はヤング率、ヤング係数、弾性係数とも呼びます。木材に加えた曲げの力と縦歪みやたわみの関係を表す数値です。数値が大きいほど、曲げ強度が高いと評価できます。

建設の現場ではヤング率を使いこなすことで安全な施工が可能となるので非常に重要です。現場で使いこなせるようにしっかりと理解しましょう。