ヤードは、一般的にはゴルフやアメリカンフットボールなどで距離を表す言葉として用いられています。一方、建築用語としては「スペース」や「空間」という意味で使われます。
具体的に住宅では、屋外に設けた家事スペースや収納場所を「サービスヤード」または「ストックヤード」などと呼びます。勝手口の近くや裏庭などに屋根付きのスペースを設置。分別ゴミ、灯油、アウトドアやガーデニングの用品、ペット関連のストックなどをサービスヤード(ストックヤード)に集約します。
室内に置きたくないものを屋外にまとめて収納することで、家の中がすっきりするだけでなく、家事動線もスムーズに。玄関を通らずに一時的に荷物をおいたり、宅配物の置き配に指定したりと、活用の幅は無限大です。洗濯物干し場などを兼用すれば、家事の効率も向上します。
主に店舗などで使われる「バックヤード」という言葉も同様の意味で使われています。在庫置き場、作業場、事務室など、後方支援に必要な場所として設置されています。
建築の現場では、足場材や建設機械を保管するための資材置き場も「ヤード」と呼びます。保管だけでなくトラックへの積込や荷下ろし、機械のメンテナンス作業なども行うため、ヤードには囲いを設置した広い敷地が必要です。