単位時間の中でどれだけの仕事が行われているかを表す物理量を、仕事率といいます。パワーなどと呼ばれることもあります。表記に関してはW(ワット)やPS(馬力)が使われます。
 
色々な分野で使用される仕事率ですが、建築の分野においては、建築設備などに使用されます。建築設備には、モーターなどの動力が多数存在しますが、これらの仕事率を求めることは、その設備の能力がどれだけのものかを知ることができます。
 
電気設備の分野でも多用されます。私たちの家には、電気料金の算出に使われる電力メーターが取り付けてあります。このメーターで電気料金を算出するためにも、仕事率は使用されます。そもそも仕事率というのは、どれだけ仕事をしたかを表すものです。電気の分野では、1秒あたりに1ジュール(J)の仕事をしたのが1ワット(W)で、ワットは仕事率ということができます。さらに、仕事率に時間をかけたもので、キロワット時(kWh)というものがあります。1kW×1時間[h]=1kWhで表すことができます。1時間に何キロワットを使ったかを知ることができます。このキロワット時は仕事と表現することができ、電気料金を算出する重要な指標となります。