ワットとは、電気機器の消費電力を示す数値で、ワット(W)=ボルト(V)×アンペア(A)の式で表されます。電気工事の際に設備の電力を把握したり、電力メーターから電気代を計算するためにワットが用いられます。

コンセント工事の場合、コンセント1カ所で1,500Wまでなら安全に使えるので、使用する電化製品のワット数の合計が1500W以内であるかの確認が必要です。もし超えそうな場合は、熱が発生してコードやプラグ等からの発火を防ぐために、ブレーカーを増設して、そこからキッチン等へ配線して専用のコンセントを設けることになります。

例えば、洗面所の場合、洗面所の照明60W~、ドライヤー1,200W、乾燥付き洗濯機1,280Wが一般的ですが、洗濯機で乾燥しながらドライヤーも同時に使うと、ブレーカーが落ちてしまいます。この様な場合は洗濯機専用のコンセントを設けるのが良いと言われます。コンセントの増設工事を行うには「電気工事士」という資格が必要なので、専門の業者に依頼するのが良いようです。

電力としてのワットは、W = V·Aで表され、電気器具としてのワットは、電流 = 電力 / 電圧という式が使われます。冷凍機などの冷凍能力も、時間あたりに取り去れる熱量であるので、ワットの単位を使用します。