地球上で重力加速度(980gal、9.8m/秒2乗)を受けており、地震発生によって地面が揺れ、建物や人に水平加速度が働きます。

地震係数とは、耐震工学の観点から重力加速度に対する水平加速度の比を表わした数値となります。

地震地域係数(英語:Earthquake area factor)とは、建築基準法施行令第88条第1行項に規定されるもので、その地域における過去の地震記録を基に震害の程度や地震活動の状況などに応じ、1.0~0.7までの範囲で国土交通大臣が定める数字を指します。

全国都道府県市町郡単位で細かく設定されており、例えば最小値0.7は沖縄県、最大値1.0は東京都、名古屋市、静岡市が該当します。

地震力とは、地震によって建物にかかる負荷を指し、その計算式は次のように示されます。地面が揺れることによって建物が振られ、その際に生じる慣性力を意味しています。例えば、構造物が軽ければ地震力は小さく、重ければ地震力は大きくなります。

地上部分の地震力=(固定荷重+積載荷重)×地震せん断係数(Ci)
地震せん断係数(Ci)=Z×Rt×Ai×Co
Z:地震地域係数
Rt:振動特性係数
Ai:高さ方向における地震せん断係数の分布係数
Co:標準せん断係数

地下部分の地震力=(固定荷重+積載荷重)×水平震度(K)
水平震度(K)≧0.1×(1-H/40)×Z
H:地盤面からの深さ