外法(そとのり)とは、部材間の距離や設備機器の大きさを、外側から外側にかけて測った寸法のことです。物の大きさは通常、外法の寸法で表します。たとえば、机やベッドなどの家具、システムキッチンやユニットバスといった住宅設備、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品の外法寸法が分からなければ、ぴったりと納めることができないからです。設計段階からレイアウトを想定し、設置する物品の外法寸法を把握しておく必要があります。

一方、設置する場所は、内法(うちのり)の寸法を測ります。運ぶ際に窓やドアの内側を通せるか、壁から壁、床から天井の間に納まるスペースが確保されているか、内法の有効寸法を確認することが大切です。

建築設計の図面では、部材間(スパン)の寸法は、柱や壁の中心~中心の距離である「芯々寸法」で表すのが基本です。床面積も芯々寸法で計算します。基礎の高さや軒高、階高といった高さ方向は、GLから部材の天端までの寸法なので、外法といえるでしょう。芯々と外法を組み合わせて表すのは軒の出で、桁の芯から軒の一番出ている外法までを測ります。外法寸法で表すのは、柱幅、梁幅、梁せい、H形鋼のサイズなどの部材の大きさや、構造用合板、石膏ボード、タイルといった内装材のサイズです。