質量とは、場所によって変わることのない、物体や物質そのものの量のことです。月面上や重力のない場所においても、質量が変化することはありません。単位には、kg(キログラム)や、t(トン)などが用いられます。質量は、「体積(縦、横、高さ)×比重」の計算式で求められます。似ている言葉に重量がありますが、重量は物体に働く重力加速度による力の重さを表します。重量の場合は、地球や月面上など場所によって変化することがあり、重力の大きさに影響を受けます。例えば、体重計の値は重量として扱われます。
質量から重量へ換算するとき、kgの場合は同じ値を使うのでkgf(kg重)となり、kgからSI単位系のNへの換算は質量を約10倍(9.8倍)した値となります。
また、単位容積質量と単位体積重量はともに、コンクリート1立方メートルあたりの質量を表す。一般的に、建築の分野では単位容積質量が用いられ、単位はt/m3です。一方土木の分野では、単位体積重量が用いられることが多く、単位はkN/m3です。普通コンクリートの1立方メートルあたりの質量は約2.3t、鉄筋コンクリートのケースでは約2.45t、軽量コンクリートのケースでは約2tです。