荷重とは、建築物などの物体にはたらく力のこと。荷重の単位はSI単位系で「(Nニュートン)」、工学単位系で「Kgf(kg重)」。

建築物にはたらく力は主に「引張荷重」「圧縮荷重」「せん断荷重」などがあげられる。引張荷重は建築物を引っ張る方向にはたらく力。圧縮荷重は建築物を縮める方向にはたらく力。せん断荷重は建築物をずらして切断するようにはたらく力。

また、建築物に一定にはたらく力のことを「固定荷重」という。固定荷重には建築物そのものの重さ(自重)がある。時間の経過に関係なく、同じ荷重が作用し続ける。時間の経過によって力の大きさ・向きが変化するものを「積載荷重」と呼ぶ。積載荷重には建築物内にある家具・人などがあげられる。これらは「長期荷重」とされている。一方「風荷重」「地震荷重」などは「短期荷重」とされている。

さらに、建築物のある一点に集中してはたらく力のことを「集中荷重」といい、単位は「N」。建築物に分布してはたらく力のことを「分布荷重」といい、単位は「N/mm」。分布荷重の中でも、建築物のどの部分でもはたらく力が一定になっているものを「等分布荷重」という。

1mm2あたりにはたらく荷重のことを「応力」と呼び、荷重を作用する面積で除したものである。