ヒストグラムとは、集めたデータを一定の幅を持ったいくつかの区間に分け、この区間に入るデータの度数を柱状にした表のことです。
各区聞に属するデータの度数を高さとした棒グラフで、データの背後にある母集団分布の姿や中心位置、不規則な分布を推測するのに用いられます。

建築や土木工事の品質管理や工程管理に使われます。どの数値帯にデータが集まっているか、データがふぞろいなのはどの程度かなどを視覚的に把握することができ、規格値を外れる原因や品質にふぞろいが発生する原因などを突き止めることができます。

品質管理業務は、仕様書どおりの品質を保っているかを確認するために、品質の検査を実施するとともに、工程が確かなものであることを検証します。この際の品質を保っているか否かの判定には、多くの場合ヒストグラムを用います。
データによって管理図を作り、工程が安定していれば、管理限界線を採用します。管理限界線外に点が出た場合や管理限界線内に点があっても並び方が独特である場合は、工程に異常が生じたという判断をするのです。

この場合、ただちに異常の原因を追究し、再発しないために作業方法の見直しなどを行うことが重要です。
なお、建築施工管理技士、土木施工管理技士、検定試験造園施工管理技士などの検定試験において、過去にヒストグラムをテーマとした問題が出題されています。