コンシステンシーとは物質の堅さや液体の濃度、粘度を意味する英単語です。建設現場で使用される場合には、コンクリートの流動性(粘度)を意味します。コンシステンシーは指数で表現され、この値が大きくなるほど粘度が高くなり、この数値が小さいほど粘度が小さくなります。コンクリートは水、セメント、細骨材、粗骨材から構成されており、各資材の比率によりこの数値は異なります。

また、コンシステンシー限界とは、コンクリートが液体から固体になる過程で、各形態を保つための限界の数値を指します。そして、コンシステンシー値を得るための試験として実施されるのがスランプ試験です。

コンクリートをカラーコーン等に流し込み、カラーコーンを引き抜いた際、コンクリートがどの程度流れ広がるかを測定します。この試験は、コンクリートの品質を調査するために行われ、これに合格したコンクリートの品質を保証するものとなります。この試験で得られる値をスランプ値と呼びますが、その意味はコンシステンシー値と同義です。