CBRとは、「California Bearing Ratio」の略称で、路床土支持力比と訳します。CBR試験によって求めた路盤上の支持力を表す指標で、道路の路床の良し悪しを支持力の特性から判定することが目的です。
CBRは、供試体表面に直径5.0cmの貫入ピストンを2.5mmあるいは5.0mm貫入させた時の荷重の強さ(あるいは荷重)を、標準荷重の強さ(あるいは標準荷重)に対する百分率で表します。
CBR試験は、日本工業規格の「JIS A 1211」と「JIS A 1222」で規定されており、大きく2つに分けられています。「現場CBR試験」は、路床や路盤の支持力を直接測定するもので、設計CBRとは相関はありません。現場の土を乱すと強度が低下する場合などに適用されます。「室内CBR試験」より、「現場CBR試験」を実施する方が合理的です。
また、規格・基準以外の「室内CBR試験」が2つあります。「設計CBR試験」は、舗装の厚みを決定するために用いられ、設計の際に路床土に適しているか判断するための指標です。「修正CBR試験」は、路盤材料に適しているかを判断するために用いられ、路盤材料を最大乾燥密度の95%に締め固めたものに対するCBRです。