建築業界におけるBEI(ビーイーアイ)とは、「Building Energy-efficiency Index」を略したもの。日本語では「省エネルギー性能指標」と呼ぶ。

平成27年に「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が公布され、建築物の省エネルギー性能を評価する基準が必要となった。その指標の1つがBEIである。

BEIは一次エネルギーの消費性能を評価する指標の1つとなる。ただし、BEIは住宅でなく非住宅建物に用いられる。
BEIの求め方は、「設計一次消費エネルギーの合計」を「基準一次消費エネルギーの合計」で割った値となる。その際、空調・照明・給湯設備・エレベーターなどの一次エネルギー消費量を合計し、家電等は除外して計算。おおよその基準として、BEIが1.00以下の場合は「達成」、1.00より上は「未達成」と判定される。

建築物全体のBEIは、既存部分においては当分の間1.2とデフォルトで設定できる。既存部分と増改築部分が共存する場合は、2つの面積を按分して算出する。

また、平成28年4月1日以降に新築された建築物は、当分の間BEIを1.1と設定できる。ただし、図書に記載されたBEIを計算に使用することも場合により可能。