APFとは、通年エネルギー消費効率のことです。ある一定の条件の元にエアコンを稼働させたときの消費電力の1キロワット当たりの冷房と暖房の能力度合を表わしたもので、省エネの指標とされています。JISの改正により、使用状態に近い省エネルギー性の評価方法として、2006年10月よりCOPに代わる指標として定められました。
APFの値は、「冷暖房の熱負荷合計÷期間消費電力量」により算出し、小数点以下1桁まで表示します。定められた環境下においてエアコンを使用した場合の1年間の電力消費量が、「期間消費電力量」です。エアコンが年間で消費するエネルギー量をこの期間消費電力量で割ることでAPFが算出されます。
国は、機器の能力ごとにAPFの目標値を定めており、到達できない機種は市場への参入が許されません。
機器に表示義務があるのは、定格冷房能力が28kw以下の空冷式冷房専用形と空冷式冷房・暖房兼用(ヒートポンプ)形です。値が大きいほど、抑えた電力量で冷暖房の熱負荷を処理できる製品であることを意味します。
APFの値は、省エネラベルによって製品に表示することが義務付けられています。このラベルに着目することで、省エネ性能が容易に比較できるのです。値の高い製品を使用することで、年間の消費電力が抑えられ、電気料金を節約することができます。