親和図(しんわず)とは、問題解決法の1つである親和図法で用いられる図のこと。
製造業などでは、QC(クオリティ・コントロール)、つまり品質管理が重要となる。QCの分析や改善に使われる新QC7つ道具というものがあり、その1つが親和図法である。なお、新QC7つ道具だけでなくQC7つ道具も存在するが、そちらには親和図法が含まれていない。

親和図法とは、漠然としてはっきりしない分野の問題に用いられる解決方法である。親和性の高いものをグループ分けすることにより、解決すべき問題を整理していく。未経験の分野や将来的な問題などを解決する際に有効な方法である。

親和図法を考案したのは、文化人類学者の川喜田二郎。そのため、親和図法はKJ法とも呼ぶ。
親和図を作成する方法は、まず特定のテーマに対する意見をカードや付箋などに記入する。意見が書かれたカードなどを見て、親和性のあるものや関連性の高いものをグループとしてまとめたら標題を付ける。そういった作業を行うことで、取り組むべき問題が明確になり、解決すべき問題を共有できる。

建築現場では、安全管理や工程管理など考慮すべきことが山積する。親和図を作成することで、混沌とした諸問題を解決する手掛かりとなることが期待できる。