土木などの測量で使うスタッフとは、アルミやグラスファイバー製などの長い定規のような物である。標尺や箱尺などとも言う。

釣り竿のように伸縮させて使い、普段は1mほどだが、3~7mくらいまで伸ばして使える。

地面につける底の部分をゼロとして、表側に10cmごとの大きな数字と1cmごとの目盛り、それらと1cmと0.5cmごとに2種類の四角い印が刻まれていることがほとんどである。

裏側は1cmないし1mm単位の目盛りが刻まれているか、等間隔に赤と白に塗り分けてある物が多い。

三脚の上に設置したレベルと呼ばれる測量機器を挟んで2つの地点にスタッフを立てて、2地点の高低差を測る。

レベルとスタッフを使って測量する場合は、スタッフを立てる者とレベルを覗く者の2人で行う。

1人が高さの基準となるベンチマーク(基準点)に立ち、スタッフを垂直になるように前後にゆっくりと揺らしながら立てる。

もう1人がレベルのレンズを覗き、レンズの中央に入っている水平の線に合ったスタッフの最も小さい数値を読み取る。最も数値の小さい時にスタッフが垂直になっていると考えて良い。

スタッフの代わりに、バカ棒と呼ばれる適当な長さに切断して印などを入れた木切れで代用することもある。