かなばかりは漢字で「矩計」と書きます。土地の広さを測るさおのことを指しており、その単位は間(けん)という単位になります。1間が6尺になっており、大体1メートル82センチになります。間という単位を用いるので、かなばかりのことを間竿とも呼びます。

また、矩計図を作成することも指します。矩計図には建物の各部材の高さが詳細に示されており、断面図をさらに細かく描いた図面になります。矩計図を見れば、その建物の性能がわかる図面になっています。

矩計図に示されている情報は、様々ですが、いくつか列挙していきます。断熱材、窓、窓枠、建具などになります。それ以外に主構造となる梁や、床・天井の仕上がり高さや部材の厚さ、給排水・空調のルートなどの詳細が示されております。

矩計図は専門性が高いため、一般の方にはわかりにくいものになっております。ただし、重要な情報が記載されているので、物件を設計した専門家に説明してもらい、特に重要な部分は理解しておくことをおすすめします。

矩計図には屋根の排水、トイレの排水など細かい部分が検討された結果が記されており、生活する上で必要な設計の細かい配慮が確認できる図面になっています。