「シャコマン」(シャコ万)とは、「蝦蛄万力」(しゃこまんりき)を略した言葉。「蝦蛄」は寿司ネタにもなるエビに似た生物のこと。そのせいもあってか「シャコマン」は「エビ万力」と呼ばれることもある。

「シャコマン」(シャコ万力)と呼ばれてはいるが、一般的な万力のように作業台に固定されている物ではない。むしろ、持ち運びできるという点でクランプの一種としたほうが実状に近い。
シャコマンの種類は大きく分けて以下のものがある。

C型は、アルファベットのCに似た形なのでそう呼ばれる。アゴ(奥行き)が深く、固定強度が高い。そのため、重なりの小さな物を固定すると不安定になるため、別の形のシャコマンに取り替えたほうが良い。

バーゴ型(B型)は、アゴの深さが浅いコの字型をしている。物を固定する皿と呼ばれる部分が首振り式になっており、多少角度がついた物でも固定できるようになっている。また、ネジにハンドルが付いていて、口開きの幅を調節できる。

G型はC型に形状が似ているが、C型よりもアゴが深い。そのため、C型では挟みづらい物でも挟めるようになっている。
シャコマンは強い力で物を挟むため、挟む物が柔らかい場合はシャコマンの口金を樹脂製にするか当て木などを使うべきである。長い物を挟む時は、2個以上のシャコマンを使ったほうが良い。金属加工のような