建築業界では、スクレーパーという言葉がいろいろな場面で見られる。多くの場合、工具の一種を表す。内装工事などの現場では、スクレーパーが大いに活用されている。ヘラやコテとも呼ばれる工具のことである。汚れやサビ、塗装やクロスなどを剥がす時にスクレーパーが有効。表面を削り落としてフラットに仕上げられる。

表面を削りやすくするため、刃先が薄く平らになっているのが特徴である。持ち手の太さは片手で握れるほどで、刃は先端に向かうほど幅広くなるものが多い。刃先はステンレス製やシリコン製の他、接着剤がこびりつかぬようテフロン加工されたものも。

建築用重機にもスクレーパーと呼ばれるものがある。大別して自走式のモータースクレーパーと、被けん引式のキャリオールスクレーパーの2種類。
前方にバケツのようなものが取り付けられ、地面の凹凸を削り取れるようになっている。主に整地で使われ、スクレーパー1台で掘削・運搬・散土・敷きならしなどが可能。スクレーパーはブルドーザーなどと同じ掘削用の重機として分類されるため、操縦には大型特殊免許や車両系建設機械運転技能講習などが必要となる。
スカイスクレーパーとは、英語で超高層建築物のことをいう。日本語で摩天楼と訳されている。