建築においてガッチャという言葉は2つの場面で使われます。

1つは、建設資材となるような荷物をトラックなどに固定するための道具のことです。レバーと2つのフックがついた鎖で構成されています。荷締機・レバーブロック・ワイヤーガチャなどとも呼ばれる。荷物の吊り上げ・下ろしに使うチェーンブロックとは区別されることが多い。

使い方は、まず固定したい物に鎖を通してから、2か所にフックが外れないよう引っ掛ける。その後で、レバーに付いているツマミを切り替えて鎖を固定したら、レバーで鎖を締め上げていく。締め上げ過ぎると荷物などが破損するおそれもあるので、注意が必要。

逆に鎖を緩める時は、ツマミを切り替えてからレバーで緩めます。

もう1つ、屋根を作る工事でもガッチャと呼ばれる工具が使われます。屋根カバー工法において、金属屋根を屋根面に貼り付ける際には、1枚ずつ板金を重ね合わせてから屋根材の部品に板金を挟んで屋根を覆います。その時に、ガッチャと呼ばれる工具で仮止めしておくと屋根材が外れにくくなります。ガッチャで止めておけば雨漏りしにくくなり、その後電動シーマー機(ハゼ締め機とも)で屋根材をしっかり固定できるため、非常に効率的です。