ジャッキとは、日本語で「扛重機」(こうじゅうき)といい、重いものを垂直上方に持ち上げる機械装置のことです。小さい力で重たいものを支えたり、上下に移動することができ、小型のものから大型の据え置き型まであり、工場や建築現場などでも使用されます。ジャッキの歴史は古く、エジプトのピラミッドを建築する際に、すでに用いられていたといわれています。
ジャッキの動力には、「機械式」、「液体作動式」、「空気作動式」の3種類があります。車のタイヤ交換などに使用されるのは「フロアジャッキ」で、一番なじみのあるジャッキといえるでしょう。車体を浮かせるジャッキアップや、浮かせた車を地面に下ろすジャッキダウンなどの作業をすることが可能です。さらに、ジャッキアップパッドや、ジャッキスタンドも用意されており、付属品も充実しています。
また、市場で一番出回っているのは、「油圧式ジャッキ」で、油は粘性があり、機械が錆びにくいのが魅力です。油圧式は、一度使うと戻れないぐらい楽にジャッキアップできるのが特徴です。
ジャッキを選ぶときには、持ち上げるものの重さを確認する必要があり、最大荷重が持ち上げるものより大きいジャッキを選ぶのが賢明でしょう。ジャッキ自体の重量ができるだけ軽いものを選ぶと利便性が高まります。